Appleが、iOSデバイス向けの新しいゲーム専用アプリストアを開発中であることが9to5Macによって報じられている。同誌が信頼できる情報筋から得たと言う情報によると、この新アプリは既存のApp StoreとGame Centerの機能を1つのプラットフォームに統合する形で提供される見込みとのことだ。
Xbox風の包括的なゲーミングハブを目指して
新アプリストアは、Game Centerのプロフィール機能を完全に統合しながらも、Game Center自体は独立して存続するとされている。この動きは、Appleが近年力を入れているゲーミング分野での存在感をさらに強化する狙いがあるものと見られる。
新アプリストアには複数のタブが用意され、「Play Now」タブを中心に、ユーザーのゲームライブラリや、フレンド、その他の機能へのアクセスが可能になる予定だ。「Play Now」タブでは、編集部による推薦コンテンツやゲーム提案が表示される他、チャレンジ、リーダーボード、実績などのゲーミング要素も統合される。
特筆すべきは、App StoreとApple Arcade双方のゲームタイトルが新プラットフォームで提供される点である。これにより、ユーザーは月額900円のApple Arcadeサブスクリプションタイトルと通常のApp Storeゲームを、シームレスに探索・管理できるようになる。
コミュニケーション機能の強化とApp Clips活用の可能性
新アプリストアの開発において、AppleはFaceTimeやiMessageとの統合も検討している。これはプレイヤー間のコミュニケーションを円滑にすることを目的としており、Xbox用iPhoneアプリに似た機能性を目指しているとされる。
また、App Clipsを活用したミニゲーム提供の可能性も模索されている。これにより、ストレージ容量を大きく消費することなく、手軽にゲームを試すことができるようになる可能性もあるようだ。
この新しいゲーミングハブの開発は、Appleのゲーム市場における同社の野心を表していると言えるだろう。iOS 18でのゲーム開発ツールの強化や、Mac用ゲームのiOSへのポーティング支援など、一連の動きと合わせて考えると、Appleが本格的にゲーミングプラットフォームとしての地位確立を目指していることが読み取れる。
新ストアの導入時期についてはiOS 18またはiOS 19での実装が検討されているとのことだが、プラットフォームの充実と同時に、質の高いゲームタイトルの確保が不可欠となるだろう。
Appleは今年発売のiPhone 16シリーズでは、バッテリー持続時間の改良や高速充電の採用、改良された冷却システム、そして強力なチップなど、ゲーム体験の改善に寄与する多数の改良を施している。しかし、真のゲーミングプラットフォームとして認知されるためには、魅力的なゲームラインナップの拡充が最重要課題となることは間違いないだろう。
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