サイエンス
電池の寿命と効率が劇的に変わる。酸素還元反応の限界を打ち破った「見えない引力」とは
KAISTなどの研究チームは、燃料電池の効率を阻む酸素還元反応を制御するため、触媒の構造ではなく周囲の局所電場を操作する新手法を開発した。陽イオンで電子の流れを導くことで、理想的な反応の選択性を従来の約4倍に高めるパラダイムシフトを実現した。
別名: Seoul National University, SNU
ソウル大学校は、1946年に設立された韓国で最も権威のある国立総合大学である。基礎科学から応用技術まで幅広い分野で国内を牽引する研究を行っており、多くの政治家、経営者、科学者を輩出している。化学部や材料工学部においては、エネルギーデバイスや触媒技術の革新に向けた最先端の研究が進められており、KAISTなどの他機関と連携して、持続可能な社会の実現に向けた技術開発に寄与している。
KAISTなどの研究チームは、燃料電池の効率を阻む酸素還元反応を制御するため、触媒の構造ではなく周囲の局所電場を操作する新手法を開発した。陽イオンで電子の流れを導くことで、理想的な反応の選択性を従来の約4倍に高めるパラダイムシフトを実現した。
ペロブスカイト太陽電池は高効率だが短寿命という課題を抱えており、従来は化学添加剤で寿命を延ばしてきた。しかし、高麗大学の研究チームは、化学物質を一切使わず、異なる次元のペロブスカイトを物理的に接触させる「接触誘起カチオン相互作用(CCI)」と熱処理を組み合わせることで、結晶構造を安定させ、24,000時間以上の運用寿命を実現した。