
サイエンス
2027年と2028年、宇宙太陽光発電の実証が待ったなしの正念場に
米新興3社が宇宙太陽光発電の商業契約や実証計画を相次いで明かした一方、NASAの独立試算は前提次第で約20倍もぶれる。業界目標はその最良シナリオとほぼ重なっており、実現の可否は打ち上げコストと送電効率の検証にかかる。
Overview Energyは、宇宙太陽光発電(SBSP)の実用化を目指す米国のスタートアップ企業です。同社の最大の特徴は、従来のマイクロ波送電ではなく、近赤外線レーザーを用いた送電方式を採用している点にあります。この方式により、地上の既存のシリコン製ソーラーパネルをそのまま受光部として利用できるため、巨大な専用アンテナ(レクテナ)の建設コストを回避できるという経済的メリットがあります。2025年にステルスモードを解除し、航空機を用いた高出力レーザーの動的送電実証に成功したことを発表しました。2028年に低軌道での実証、2030年に静止軌道からの商用メガワット級送電を開始するという野心的なロードマップを掲げています。AIデータセンターなどの24時間安定したクリーンエネルギー需要を主なターゲットとしています。

米新興3社が宇宙太陽光発電の商業契約や実証計画を相次いで明かした一方、NASAの独立試算は前提次第で約20倍もぶれる。業界目標はその最良シナリオとほぼ重なっており、実現の可否は打ち上げコストと送電効率の検証にかかる。

2025年12月10日、エネルギー産業の常識を覆す可能性を秘めた一企業が、長い沈黙(ステルスモード)を破りその姿を現した。米国を拠点とするスタートアップ、Overview Energyである。 同社が掲げるビジョンは、S […]