サイエンス
「原子の時間単位」の壁を突破:19.2アト秒のソフトX線パルスが捉える、電子の知られざる世界
スペイン・バルセロナにある光子科学研究所(ICFO)の研究チームが、物理学における長年の「時間の壁」を打ち破る画期的な成果を科学誌『Ultrafast Science』に発表した。彼らが生成に成功したのは、わずか19.2 […]
別名: Soft X-ray
ソフトX線は、紫外線と硬X線の間に位置するエネルギー領域の電磁波である。物質に対する透過力は硬X線に比べて弱いが、炭素、窒素、酸素といった生命体や有機化合物を構成する主要元素のK殻電子を励起するのに適したエネルギー(K吸収端)を持つ。特に「水の窓」と呼ばれる波長領域では、水に吸収されにくく炭素に吸収されやすいため、生体試料を水を含んだ自然な状態で高コントラストに観察できるという極めて重要な特性を持つ。