サイエンス
「原子の時間単位」の壁を突破:19.2アト秒のソフトX線パルスが捉える、電子の知られざる世界
スペイン・バルセロナにある光子科学研究所(ICFO)の研究チームが、物理学における長年の「時間の壁」を打ち破る画期的な成果を科学誌『Ultrafast Science』に発表した。彼らが生成に成功したのは、わずか19.2 […]
別名: attosecond, as
アト秒は、国際単位系(SI)における時間の単位の一つで、10のマイナス18乗秒に相当する。これは、原子内部で電子が移動したり、化学結合が形成・切断されたりする際の基本的な時間スケールである。近年のレーザー技術の進展により、この極限的な短時間で発光するパルス光を生成・計測することが可能になり、電子の動きをリアルタイムで観察する「アト秒物理学」という分野が確立された。2023年にはこの分野の先駆者たちにノーベル物理学賞が授与されている。