
「私」と「世界」の境界線は脳波が決めていた:アルファ波が身体所有感を形成するメカニズムを解明
「ここまでは自分、ここからは自分ではない」。 私たちが当たり前のように感じているこの「身体の境界線」は、実は固定的で不変なものではない。スウェーデンのカロリンスカ研究所(Karolinska Institutet)が率い […]
別名: Temporal Binding Window, TBW
視覚や触覚など、異なる感覚器からの入力を脳が一つの出来事として統合して認識する時間の幅。この窓が広いほど、多少のズレがあっても感覚が統合されやすく、狭いほど時間的な解像度が高まり、ズレに対して敏感になる。
けい光X線分析により窯業原料および製品中のフッ素を迅速に定量するため,X線管,分光結晶,計数管などの装置上の問題を検討し,装置を改良し,改良装置を用いて,FKα線の励起条件,分解能,試料の粉末度の影響などを調べた.フッ素分析には, end window 型ロジウム対陰極 3 kW X線管球がすぐれており,分光結晶にはKAP,検出器窓材料には,アルミニウムを蒸着した1μポリプロピレン膜,検出器としては二酸化炭素-ヘリウム系混合ガスフロー比例計数管を用いて好結果を得た.FKα線の励起は,低電圧大電流条件が望ましく, FKα線の光学的分解能も良好であるから,検出器の設定は正しく行なう必要がある.試料の平均粒径は2μ以下にすることが望ましい.本法によるフッ素の定量誤差は,けい石(F=33wt%前後)についてσR=0.49%,σe=0.112%,セメントクリンカー(F<1 wt%)についてσR=0.054%,σe=0.016%であった.分析所要時間は,試料調製も含めて20分以内であった.
[目的]Stanford A型急性大動脈解離(AAD(A))において,全弓部人工血管置換術(TAR)の際の左鎖骨下 動脈再建(LSCA)については,症例によっては,深い視野での操作になり,剝離や吻合に難渋する症例や 左反回神経麻痺や血管損傷を含めた合併症のリスクを伴うことも多い.今回われわれは,AAD(A)に対す る TARに Open Stent法を併施する際に,LSCAを再建せずに,Open Stent Graftの stenting portionに LSCAの入口部に合わせて開窓を作製し,遠位吻合を左総頸動脈(Lt. CCA)と LSCAの間(ZONE 2)に行う 当院独自の自作開窓型オープンステント法として In Situ Fenestrated Open Stent Technique(FeneOS) を考案し,有用な成績が得られたので報告する.[対象・方法]2008年 1月から 2019年 8月までに当院で施 行した AAD(A)に対する TAR 144例(男性 64名;女性 80名,平均年齢 71.9歳±12.3)を対象とし,上 記 FeneOSを施行した群 47例(FeneOS群)と通常の脳血管 3分枝の再建を行った 97例(non-FeneOS群) の 2群に分けて分析した.[結果]早期成績として,手術死亡(FeneOS群/non-FeneOS群=4.3%/5.2%)と 有意差は認めず,両群ともに満足のいく結果であった.手術時間,選択的脳灌流時間,人工心肺時間,下半 身循環停止時間については,FeneOS群で有意に短かった(p<0.05).FeneOS群全例において,術後遠隔期 も含め,LSCAの血流に問題は認めず,術後反回神経麻痺も認めなかった.[結語]FeneOSは,LSCAを 剝離して再建する必要がないことから,弓部 3分枝再建に要する時間の短縮のみならず,左反回神経麻痺や 血管損傷を含めたリスク回避において,AAD(A)における TAR時の有用な手術手技として選択肢になり 得ると考える.日心外会誌 49巻 2号:52-57(2020) キーワード:自作開窓型オープンステント法;A型急性大動脈解離;左鎖骨下動脈再建;左反回神経 麻痺
要旨 現在,下垂体腺腫に対する外科的治療として神 経内視鏡下経蝶形骨洞手術が広く用いられている.同術 式の導入および進歩により,かつては摘出が困難であっ た海綿静脈洞へ浸潤した腫瘍も摘出できるようになっ た.海綿静脈洞へ浸潤した腫瘍を摘出する際には,トル コ鞍底を広く開窓することが重要になるが,開窓範囲と 腫瘍摘出率との関係を明示した報告は少ない.そこで 我々は,当院で下垂体腺腫に対して行われた神経内視鏡 下経蝶形骨洞手術を施行した連続 30症例を後方視的に 検討し,両者の関係を解析した.対象症例をトルコ鞍の 開窓範囲が狭い群(A群:19例)および広い群(B群: 11例)に分け,年齢,性別,手術時間,Knosp grade, 腫瘍摘出率,および術後合併症の有無を評価した.その 結果,B群において統計学的に有意に腫瘍摘出率が増加 した.このことは,トルコ鞍底を広く開窓することが腫 瘍摘出率の向上に寄与することを示唆している.本研 究における対象症例の A群あるいは B群への振り分け は経時的に行われたため(直近 11例が B群),術者の learning carveを考慮する必要がある.そのため,今後前 向き試験を含むさらなる検証を重ねることが必要である.
【目的】涙嚢鼻腔吻合術鼻内法(endoscopic endonasal dacryocystorhinostomy: EN-DCR)における画像支援型 磁場式ナビゲーションシステム(ナビシステム)の有用性を検討した。 【対象】一次性の鼻涙管閉塞例(nasolacrimal duct obstruction: NLDO)と総涙小管閉塞例(common canalicular obstruction: CCO)に対して,ナビシステム導入前後の一定期間内(2012.10~2017.3)に同一術者が施行し たEN-DCR 92症例を対象とした。また,ナビ併用下に涙嚢限界域まで骨窓を作成し,開窓後に前弁と鼻粘膜を 縫合固定する方法を提案した。ナビシステムを併用せずにEN-DCRを行った群(ナビ非併用群)32例32側,ナ ビシステムを併用して前弁は縫合しなかった群(ナビ併用+非縫合群)46例49側,ナビシステムを併用して前 弁を縫合した群(ナビ併用+縫合群)14例14側の3群に大別して,後方視的に検討した。比較検討項目は,手 術成功率,手術合併症,骨壁削除時間,および開存状態である。 【結果】ナビ併用群では,有意に骨壁削除時間が短縮したが,手術成功率や手術合併症には有意差および一定の 傾向は認めなかった。既手術や厚い上顎骨のために涙嚢位置の同定が難しい症例,ライトガイド等を涙嚢内に 挿入できない涙小管系閉塞例でも,ナビシステムの併用で涙嚢限界域まで確実に開放することができた。ナビ 併用+縫合群では,非縫合群と比較して開存状態が有意に改善した。 【結論】ナビシステムはEN-DCRを確実に行うために有用な手術支援機器である。大きく安定した開窓口の作成 には,涙嚢限界域まで確実に開窓して前弁を縫合する方法が有用である。