サイエンス
タクラマカン砂漠の「緑の奇跡」:生命の空白地帯から炭素吸収源への変貌と、その科学的実証
かつて「死の海」と呼ばれ、生命の存在を拒絶してきた中国最大の砂漠、タクラマカン砂漠。この広大な砂の領域が今、人類史上最大規模の環境エンジニアリングによって、大気中の二酸化炭素(\(CO_2\))を吸収する「炭素吸収源(カ […]
別名: Taklamakan Desert
中国最大の砂漠であり、面積は約33万7,000平方キロメートルに及ぶ。その95%以上が移動性砂丘で構成されており、周囲を高い山脈に囲まれているため極めて乾燥している。1970年代から砂漠化防止のための大規模な植林事業「三北防護林体系建設事業」が進められており、2024年には砂漠の全周を囲む緑のベルトが完成した。近年の研究では、この植林活動によって大気中の二酸化炭素を吸収する「炭素吸収源」としての機能が確認されている。