サイエンス
“暗黒状態”量子もつれの生成に史上初成功:600倍の寿命を実現し量子ストレージ新時代が幕を開ける
光がなければ、影は生まれない。しかし、量子という不可思議な世界では、その「影」こそが、未来のテクノロジーを照らす最も明るい希望の光となるのかもしれない。韓国の蔚山科学技術院(UNIST)の研究チームが、これまで純粋に理論 […]
別名: 暗黒状態量子もつれ, Dark-state quantum entanglement
ダークステート(暗黒状態)量子もつれとは、量子力学的なもつれ状態のうち、光(光子)との相互作用が極めて弱い、あるいは全くない状態を指す。従来の量子技術で主に扱われてきた「ブライトステート(明状態)」は、観測しやすい反面、外部環境のノイズ(デコヒーレンス)の影響を受けやすく、もつれ状態が短時間で崩壊するという課題があった。ダークステートは外部から隔離された「闇」の状態にあるため、情報の保持時間が飛躍的に長く、量子メモリや高感度センサーへの応用が期待されている。