サイエンス
鏡もレンズも不要。何もない空間で光が自ら「ねじれる」未知の現象を発見
光の振る舞いを操作するには外部からの強力な介入が不可欠という従来のパラダイムに対し、研究チームは光の内部に潜む幾何学的構造を利用し、自由空間を伝播する間に光が自発的にスピンを分離させ、キラリティを発現する現象を発見した。これは、光が外部からの物理的な拘束なしに、空間を進むことで自らの姿を複雑な螺旋状へと自己再構成する能力を持つことを示している。
別名: グーイ位相, Gouy phase, Gouy位相, グーイいそう, Gouy Phase
1890年にクリスチャン・グーイによって発見された物理現象。光が焦点付近を通過したり空間を伝播したりする際、理想的な平面波よりも位相が進む現象を指す。本研究では、異なる空間モードに属する右回りと左回りの円偏光成分の間で、この位相の蓄積速度に差が生じることがスピン分離の鍵となった。