テクノロジー
欧州が作った「米国の法律が届かないクラウド」:だがサーバーのチップだけは米国の管理を逃れられず
欧州の「主権クラウド」認定は、OSより深い特権空間「Ring -3」で動作するIntel CSMEなどのプロセッサファームウェア層を審査対象外としており、この層は米国法の強制開示命令の対象となる可能性がある。専門家は、この設計上の限界が主権保護の脆弱性につながると指摘している。
別名: リングマイナス3
Ring -3は、x86アーキテクチャのプロセッサにおいて、オペレーティングシステム(OS)のカーネルやハイパーバイザーよりもさらに深い階層で動作する特権レベルを指す。通常、Intel CSME(Converged Security and Management Engine)などの管理エンジンがこの領域で稼働しており、OSからは完全に独立したメモリ、ネットワークスタック、実行環境を持つ。この層で動作するソフトウェアはOSの監視や制御を受けないため、セキュリティ上の大きな懸念点となっており、バックドアや隠蔽されたマルウェアの温床となるリスクが指摘されている。