NVIDIA GeForce RTX 5000シリーズの発売が2025年初頭まで延期される可能性が浮上した。著名なリーカーの情報によると、当初2024年秋に予定されていた次世代GPUの発表が、CES 2025まで遅れる可能性があるという。この延期は、ハイエンドからミッドレンジまでの幅広いグラフィックボード市場に大きな影響を与えることになりそうだ。
RTX 5000シリーズ発売延期が大きな影響を与える可能性
著名なハードウェアリーカーKopite7kimi氏によると、NVIDIAの次世代グラフィックボード、GeForce RTX 5000シリーズ(開発コードネーム:Blackwell)の発表が2025年1月のCESまで延期される可能性があるとのことだ。Kopite7kimi氏は「RTX 5000シリーズはCESまで見られないと思う」とXに投稿している。なお、CES 2025は1月に行われる。つまり、RTX 5000シリーズは2025年1月以降の登場ということになる。
この情報が事実であれば、NVIDIAのGPU発売サイクルに大きな変化をもたらすことになる。過去10年間、NVIDIAは2年ごとに9月または10月に新世代のコンシューマーGPUを発表してきた。RTX 4000シリーズは2022年10月、RTX 3000シリーズとRTX 2000シリーズはそれぞれ2020年と2018年の9月に発表された。
発売延期の影響は、ハイエンドモデルから始まり、ミッドレンジモデルにまで波及する可能性がある。当初の予定では、RTX 5090やRTX 5080などのハイエンドモデルが2024年秋に発売され、その後RTX 5070 TiやRTX 5070、さらにはメインストリームのRTX 5060/Tiモデルが順次発売される見込みだった。しかし、トップモデルの発売が2025年1月にずれ込めば、より手頃な価格帯のモデルの発売時期も2025年の後半にずれ込む可能性がある。
新世代GPUの詳細については、まだ多くが明らかになっていない。しかし、一部の情報によると、RTX 5000シリーズはGB202およびGB203 GPUをベースとし、28Gbps GDDR7メモリを512ビットインターフェースで搭載する可能性がある。また、物理的なサイズは前世代よりも小さくなるという噂もある。
NVIDIAがRTX 5000シリーズの発売を延期する理由は明確ではないが、AIハードウェアによる収益が好調なことが関係している可能性がある。現行のRTX 4000シリーズが市場で十分な競争力を持っていることも、急いで新世代を投入する必要性を低下させている要因かもしれない。
一方で、競合のAMDもRDNA 4アーキテクチャを採用したRadeon RX 8000シリーズをCES 2025頃に発表する噂があり、両社の次世代GPU戦争が2025年初頭に勃発することになるかも知れない。
なお、これらの情報はあくまでも噂や推測の段階であり、NVIDIAが公式に発表したものではない。発売時期や製品の詳細については、今後の公式発表を待つ必要がある。
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