Appleが新たに発表したiPhone 16eは、初期のGeekbenchベンチマークテストがリークされたことにより、GPU性能がiPhone 16に比べてわずかに低いことが明らかになった。しかし、8GB RAMの搭載や日常利用における快適性は確保されており、価格を抑えた普及モデルとして期待される。
GPU性能はiPhone 16比で約13-15%減
iPhone 16eは、iPhone 16と同じA18チップを搭載しているが、チップビニングと呼ばれる手法により、GPUコア数が5つから4つに削減されている。Geekbench 6 Metalのベンチマークスコアは24,188で、これは、iPhone 16の27,669、iPhone 16 Plusの27,772と比較すると、約13〜15%低いスコアである。
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しかし、Appleは「4コアGPUでも、要求の厳しいAAAタイトルやハードウェアアクセラレーテッドレイトレーシングを可能にし、外出先での次世代モバイルゲームを可能にする素晴らしいグラフィックパフォーマンスを発揮する」と主張しているように、日常的な使用においては、このGPU性能の差が顕著に現れる可能性は低いとみられる。
RAM容量は8GB、Apple Intelligenceに対応
GPU性能で差別化が図られた一方で、iPhone 16eは8GBのRAMを搭載していることがベンチマーク結果から確認された。これは、Appleがデバイスの仕様を公式に発表しないことが多いRAM容量について、間接的に裏付けられた形である。
8GB RAMの搭載は、AppleがiPhone 16eを「Apple Intelligence」に対応させるために不可欠な要素だ。Apple Intelligenceは、高度なAI機能を実現するために一定以上のRAM容量を要求するため、iPhone 16eが最新のAI機能を利用できることが示唆されている。
バッテリー持続時間と充電速度
バッテリー容量については未確認だが、Appleは、iPhone 16eのバッテリー持続時間が、ビデオ再生で最大26時間と、iPhone 16よりも4時間長く、iPhone SE 3やSE 2を含む以前のモデルよりも最大12時間長いことをアピールしている。また、中国の規制当局への提出書類によると、iPhone 16eは最大29Wの充電をサポートできるとされている。
XenoSpectrum’s Take
iPhone 16eのベンチマーク結果は、GPU性能において上位モデルとの差別化を図りつつも、日常利用には十分な性能を確保していることを示唆している。Appleのチップビニング戦略は、製品ラインナップ全体の価格バランスを調整し、より幅広いユーザー層に最新技術を提供するための合理的なアプローチと言えるだろう。
iPhone 16eは、価格と性能のバランスを重視するユーザーにとって魅力的な選択肢となり得る。特に、Apple Intelligenceを体験したいユーザーにとっては、比較的手頃な価格で最新のAI機能を利用できるエントリーモデルとして注目されるだろう。今後の実機レビューやゲーム性能の検証が待たれる。
Sources
- Geekbench Browser: iPhone17,5
- via mySmartprice
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