Appleが2025年秋の発売を目指す次期薄型モデル「iPhone 17 Air(仮称)」の開発において、新型バッテリー基板の製造に技術的な課題が浮上していることが明らかになった。当初の目標とされた薄型化が難しい可能性が出てきており、2014年発売のiPhone 6(6.9mm)を下回る薄さの実現は厳しい状況にある。
バッテリー基板製造の課題が浮上
情報筋によると、Appleは当初iPhone 17 Air向けに新しい薄型バッテリー基板の採用を計画していた。しかし、部品コストの高騰、製造工程の安定性確保、そして技術的な制約などの複数の課題に直面しているという。
新たなバッテリー設計では約6mmの厚みが想定されているが、これは他の必要コンポーネントを含まない数値であり、完成品としてのiPhoneはさらに厚みが増すことが予想される。
ちなみに、現行のiPhoneシリーズの厚さは以下の通りだ:
- iPhone 16: 7.80mm
- iPhone 16 Plus: 7.80mm
- iPhone 16 Pro: 8.25mm
- iPhone 16 Pro Max: 8.25mm
これに対し、Appleの最薄デバイスである13インチOLED iPad Proは5.1mm、11インチモデルは5.4mmを実現している。しかし、スマートフォンではバッテリー容量の確保が必須であり、同等の薄型化は困難とされる。
この技術的な課題は、iPhone 17 Airだけでなく、将来的な折りたたみiPhoneの開発にも影響を及ぼす可能性がある。Samsungも同様の課題に直面していると報告されており、薄型化技術の壁は業界全体の課題となっている。
Xenospectrum’s Take
「薄さ」という単純な数値追求には、すでに限界が見えてきているのではないだろうか。2014年のiPhone 6で達成した6.9mmという薄さが、約10年を経た今でも突破できないというのは、モバイルデバイスの設計における興味深いジレンマを示している。
Appleは「Air」ブランドで知られる究極の薄型化を目指しているが、バッテリー技術の現状を考えると、むしろユーザー体験を損なわない「最適な」薄さを追求すべき時期に来ているのかもしれない。結局のところ、「薄さ」と「機能性」のバランスこそが、次世代iPhoneの真の課題となるだろう。
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