Nintendoが新たに公開した特許から、Switch 2のJoy-Conに搭載されると噂される「マウス操作」モードの詳細が明らかになった。光学センサーと特殊な持ち方により、従来のコントローラーとは異なる新しい操作体験が提供される見込みだ。
新型Joy-Con、マウスのような操作が可能に
Nintendoが世界知的所有権機関(WIPO)に2023年1月に提出し、最近公開された特許によると、Switch 2のJoy-Conには「マウス操作用センサー」が搭載される。このセンサーは、光学式マウスのように「検出された表面からの反射光を検出し、検出された表面上を移動することによって変化する光」を捉える仕組みだ。
特許内の図面では、光源と光センサーがJoy-Con内部に組み込まれ、それぞれに光を誘導するためのレンズが内蔵されている様子が示されている。特許の全文では、このコントローラーは「マウスとしての使用とマウス以外の使用が可能な新規な入力装置」と説明されている。
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独特な持ち方とボタン配置
マウスモードでは、ユーザーはコントローラーの外縁を手のひらで包み込み、内縁を「例えば机などの上」に置く。この状態でも、親指はアナログスティック(水平方向を向く)にアクセスでき、人差し指と中指は2つのショルダーボタンに配置され、「例えば右クリックボタンおよび左クリックボタンのようにして操作可能である」と特許には記載されている。
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特許では、この持ち方が「持ちやすい」または「握りやすい」と強調されている。また、ショルダーボタンがコントローラーの湾曲した上部コーナーを回り込むように配置されているため、指で下向きまたは水平方向に押すことで「押しやすい」構造になっていると説明されている。
左右のJoy-Conで異なる操作も
特許によると、両方のJoy-Conをマウスとして同時に使用することも、片方をマウス、もう片方を従来のSwitch Joy-Conのように垂直に持って使用することも可能とされている。これは、WASDキーのような操作をSwitchのコントローラーで行うことを想定していると考えられる。
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興味深いことに、特許では、コントローラーが使用されている平面から最大1cm浮いていてもマウスモードが機能する可能性が示唆されており、これはPCゲーミングマウスで使用されるリフトオフディスタンスの上限に近い。
また、Joy-Conだけでなく、より大きく、従来サイズのグリップを備えた分割型コントローラーにもマウスのような機能が追加される可能性が、特許から示唆されている。
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XenoSpectrum’s Take
Nintendoの特許は、Switch 2のコントローラーにおける革新的な試みを示唆している。光学センサーによるマウス機能の導入は、従来のゲーム機の操作性を大きく変える可能性を秘めている。特に、PCゲームに慣れ親しんだユーザーにとっては、より直感的な操作が可能になるだろう。
ただし、特許はあくまで概念段階のものであり、製品版でどのように実装されるかは不明だ。例えば、先月公開されたSwitch 2のティーザー映像で見られた、Joy-Conの端に取り付けられる安定化マウントについては、今回の特許では言及されていない。
Nintendoは4月2日にSwitchに関するDirectビデオを公開する予定であり、そこで詳細が明らかになることが期待される。今後の公式発表に注目したい。
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