Samsungの高帯域幅メモリ(HBM: High Bandwidth Memory)の「HBM3」及び「HBM3E」が、過剰な発熱や消費電力の問題によりNVIDIAの品質テストで不合格になった事が先日報じられたが、Samsungは今回この報道に対する反対の声明を発表した。
NVIDIAのテストに合格したとは述べず
Business Koreaが報じた声明で、Samsungは「[当社は] HBM供給のためのテストを世界中のさまざまなパートナーと順調に実施している。製品の品質と信頼性を確保するため、複数の企業と緊密に協力し、技術と性能のテストを継続的に行っている」と述べている。
具体的にNVIDIAの社名を挙げてはいないが、先日のReutersの報道に対し、「Samsung Electronicsはすべての製品について、品質の向上と信頼性の強化に努めています。我々は、顧客に最高のソリューションを提供するために、HBM製品の品質と性能を厳しくテストしています」と述べ、最新のHBM製品(HBM3E製品のことだと思われる)が幅広いプロセッサーで問題なく動作すると述べている。ただし、NVIDIAについては特に言及していない。こうした詳細が欠けている事が、先日のような憶測を呼ぶことにも繋がったと見られる。
Samsungは最近、第五世代HBM製品であるHBM3Eデバイスの24GB(8-Hi)および36GB(12-Hi)容量の量産を開始したがNVIDIAへの供給量については依然不明であり、対するSK hynixは2024年3月よりHBM3EメモリチップをNVIDIA向けに供給開始している事が明らかになっており、既に2025年末までの生産量が埋まっていることが報じられている。こうしたこともあり、一部の市場アナリストは、Samsungが短期的に競合のSK hynixとの差を縮めることについて懐疑的な見方を続けている。
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