Samsungは、自社開発の次世代Exynos 2500プロセッサを、同社の3nmプロセスでの製造に向けて開発中と伝えられているが、その歩留まりの低さから行き詰まり、次期Galaxy S25はGalaxy S23の再来となり、Qualcommチップのみの供給になるのではと噂されているが、Samsungはこれらの報道は全く根拠のない噂であると否定の声明を発表した。
Exynos 2500開発中止の噂やウェハー廃棄などの噂を否定
Samsungの3nmプロセスの問題については、アナリストのMing-Chi Kuo氏や、ZDNetなどから指摘されており、次期Galaxy S25においてQualcommのSnapdragon 8 Gen 4が独占的に供給される状況になるのではとの話も流れていた。
加えて、ある報道ではSamsungの第2世代3nmプロセスノードの欠陥が2,500ロット(月間65,000枚の12インチウェハー)に影響を与え、約1兆ウォン(1,157億円)の損失につながったと言う。また、これらのウェハーはすべて欠陥のために廃棄されたとも報じられたようだ。しかし、一部の報道では「すべてを廃棄した」という部分は正確ではなく、実際の状況はまだ評価段階にあるとしている。
Samsungの現在の第2世代3nmチップ製造プロセスの生産能力は月間60,000枚である。さらに、Samsungは生産全体にわたって複数の検査プロセスを設けているため、このような大規模な欠陥が発生する可能性は低いと、Chosun Dailyは伝えている。
こうした報道について、Samsungは全て根拠のないものであると、否定の声明を発表している。ただし、具体的に3nmプロセスでの製造が予定通り進められる等の前向きな声明も発表はされていない。
Samsungは、Galaxy Sシリーズでは長い間デュアルソース戦略で調達しており、次世代モデルでもその計画だと報じられている。そのため、一部の地域で販売される端末にはSamsung Foundryで製造されたSamsung独自のExynos 2500(仮称)チップが使用される。他の地域の端末には、TSMCが製造するQualcommのSnapdragon 8 Gen 4プロセッサが使用されると見られている。両チップとも3nmプロセスで製造されると報じられている。
Sources
- The Chosun Daily: Samsung says rumors of semiconductor foundry defects are “groundless”
コメント