OneXPlayerは、次世代ハンドヘルドゲーミングPC「Onexfly F1 Pro」のテスト映像を公開した。AMD最新Zen 5 Ryzen AI 9 HX 370プロセッサを搭載し、高度なグラフィックが話題の大作『黒神話:悟空』を15Wという省電力設定でも安定して動作させることに成功している。
最新技術を採用したハードウェア仕様
Onexfly F1 Proの中核を成すのは、AMDの最新のZen 5アーキテクチャに基づく最新CPU「Ryzen AI 9 HX 370」だ。このプロセッサは、4基の高性能Zen 5コアと8基の効率重視Zen 5cコアを組み合わせた革新的なハイブリッド構成を採用している。高性能コアは最大5.1GHzまでブーストし、効率重視コアは3.3GHzで動作する。さらに、グラフィックス処理を担うRadeon 890M iGPUは、RDNA 3.5アーキテクチャに基づく16 CUを搭載し、高度なグラフィック処理が可能となっている。
ディスプレイには、OneXPlayer初となる7インチOLEDパネルを採用。144Hzの高リフレッシュレートに対応し、HDR表示にも対応している。重量は598グラムに抑えられ、携帯性も考慮された設計となっている。さらに、Harman Kardonスピーカーを搭載し、没入感のある音響体験を提供する。
驚異の低消費電力で高度なグラフィックのAAAゲームを駆動
OneXPlayerが公開したテスト映像は、本機の実力を如実に示している。『黒神話:悟空』を1080p解像度で動作させ、65%のアップスケーリング技術を適用した実質702p表示ながら、低品質設定で平均58FPSを達成。最低でも40FPSを維持し、安定したゲームプレイを実現している。
注目すべきは、これらの性能が15WというTDP制限下で実現されている点である。本機のTDP設定は15Wから54Wまで調整可能であり、より高い性能を必要とするシーンでは、バッテリー持続時間とのトレードオフを考慮しつつ、柔軟な性能調整が可能となっている。
さらに、現在のテスト機はエンジニアリングサンプルの段階であり、正式リリース時にはさらなる性能向上が期待できる。これは、ゲーミングハンドヘルド市場に新たな可能性を示唆する重要な指標となっている。
なお、テスト機はエンジニアリングサンプルであり、正式リリース時にはさらなる性能向上の可能性も示唆されている。また、TDPは15Wから54Wまで設定可能であり、より高い性能を必要とする場合は、バッテリー持続時間との兼ね合いで調整できる。
これまでのところ、Strix PointのラインナップはノートPCやミニPCにしか登場しておらず、どれもハンドヘルドデバイスではないため、OneXFlyはAMDの最新チップを搭載したハンドヘルドゲーミングPC機を発売する最初の企業となる。 AMDは2025年のCESで、他の多くの製品とともに、更に高度な処理能力を有した次世代チップ「Z2 Extreme」を発表する見込みだ。
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