Appleが新型iPhone 16シリーズを発表してから24時間も経たないうちに、最新のA18チップを搭載したモデルのGeekbenchスコアがリークされたようだ。実際にAppleが主張するように大きな性能向上が果たされていることが見て取れる。
初のベンチマークテスト結果:期待と疑問
Geekbenchに最近アップロードされたテスト結果によると、iPhone 16(モデル識別子:iPhone17,3)のシングルコア性能は3,114ポイントを記録した。これは前世代のA17 Proチップと比較しても約10%の性能向上を示しており、予想通りの結果となっている。
しかし、マルチコアスコアに関しては予想外の結果が出ている。リークされたスコアはA16 Bionicチップと同等で、A17 Proチップよりも約8%低い数値を示した。この結果は、Appleが発表時に「A18チップはiPhone 15のA16チップよりも約30%高速」と主張していたことと矛盾している。
チップセット | シングルコア・スコア | マルチコア・スコア | ||
---|---|---|---|---|
Apple A17 Pro (iPhone 15 Pro Max) | 2890 | 7170 | ||
Apple A18? (iPhone 16?) | 3114 | 6666 | ||
Snapdragon 8 Gen 3 (Galaxy S24 Ultra) | 2150 | 6718 | ||
Exynos 2400 (Galaxy S24) | 1930 | 6061 | ||
Snapdragon 8 Gen 2 (Galaxy S23 Ultra) | 1928 | 5125 | ||
Tensor G4 (Pixel 9 Pro XL | 1963 | 4723 | ||
Apple A14 Bionic (iPhone 12 Pro Max) | 2072 | 4721 | ||
Tensor G3 (Pixel 8 Pro) | 1751 | 4384 |
専門家らは、この予想外の結果について、Geekbenchアプリケーションが新しいA18チップの性能を正確に測定できていない可能性を指摘している。実際、過去にもAppleの新チップ発表直後には、ベンチマークソフトウェアの更新が必要だった事例がある。
ベンチマーク結果の詳細分析
A18チップの動作周波数は4.04GHzと報告されており、これは第2世代3nmプロセスで製造されたM4チップと同等である。この高い動作周波数は、A18チップの潜在的な性能の高さを示すものだ。
シングルコア性能の10%向上は、Appleのチップ設計の継続的な改善を示している。この性能向上は、日常的なタスクや単一のアプリケーションの使用時に、よりスムーズで高速な操作を可能にするだろう。
一方、マルチコアスコアの予想外の結果については、慎重に解釈する必要がある。Geekbenchのような早期のベンチマークテストは、必ずしも実際の使用シナリオを反映していない可能性がある。また、ソフトウェアの最適化や更新により、将来的にはより高いスコアが得られる可能性も高い。
今回のリーク結果はiPhone 16の標準モデルによるものであり、iPhone 16 ProやPro Maxに搭載されるA18 Proチップの性能はさらに高くなることが予想される。これらの上位モデルでは、より大きな性能向上が見られる可能性がある。
専門家らは、今後のより詳細なベンチマークテストや実際のデバイスでの性能評価を待つ必要があると指摘している。特に、Geekbenchソフトウェアが新しいA18チップの性能を正確に測定できるようアップデートされた後の結果に注目だ。
Source
- Geekbench Browser: iPhone17,3
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