Intelの次世代デスクトッププロセッサ「Arrow Lake」と見られる謎のCPU-Zベンチマークテスト結果がリークされた。これがもし新型Arrow Lakeプロセッサだとすると、そのシングルスレッド性能は前モデルで現行最速モデルの「Intel Core i9 14900KS」より20%も高速化されている可能性がある。
謎のプロセッサは新型Arrow Lake Core i5か?
Baidu ForumにTieba氏によって「友人から提供された」として投稿されたCPU-Zベンチマークテストの結果は以下の通りだ。
この謎のプロセッサのベンチマークテスト結果は、シングルスレッド・スコアが1143.2ポイント、マルチスレッド・スコアが12922.4ポイントだった。この画像からはそれ以上の詳細を読み取ることは出来ない。どのSKUなのか、オーバークロックされていたのかは不明だが、ターボ・ブースト利用時に6.2GHzで動作するIntel Core i9 14900KSのCPU-Zのシングルスレッド・スコアが910程度であったことを鑑みても、1143ポイントというシングルスレッド・スコアは驚異的な数値だ。
逆にマルチスレッド・スコアが12922ポイントだったことから、Tieba氏は「i9でこのマルチスレッド・スコアはありえない」と指摘しており、それ以外のSKUの可能性を示唆している。この投稿を引用したsun.dtsi氏は6+8構成のベンチマークである可能性を指摘しており、マルチスレッドスコアがCore i7-14700KやCore i7-13700Kより低いが、Core i5-14600Kより約30%高速であること、CPU-ZのマルチスレッドテストでArrow LakeとされるCPUがCore i5-14600Kより29.5%向上しているといった状況から、これがCore i5の新モデルである可能性をWccftechは指摘している。
IntelのArrow Lake-Sデスクトッププロセッサは、再構成されたダイ・レイアウトを特徴としており、既にLunar Lakeで明らかにされた新たなPコア「Lion Cove」の採用によりIPCが大幅に向上している。高いマルチスレッドとシングルコアのスコアは、これらの高いIPCの向上と、前世代よりもクロック周波数が向上した可能性に起因すると考えられる。
ただし、これが本当にArrow LakeのCPUであるという証拠はないため、推測の域を出ない点には注意が必要だ。IntelのArrow LakeデスクトップCPUは、Lunar Lakeのすぐ後、2024年10月の発売と言われている。
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