
サイエンス
独Dcubed、2027年に「軌道上での太陽電池3Dプリント製造」を実施と発表
宇宙開発における最大のボトルネックの一つが、まもなく解消されようとしている。ドイツに拠点を置く宇宙企業Dcubedは、2027年第1四半期に、軌道上で太陽電池アレイを直接製造する画期的な実証ミッション「ARAQYS-D3 […]
別名: アラキス
ARAQYS(アラキス)は、ドイツの宇宙企業Dcubedが開発した軌道上製造(ISM)システムである。地上からはコンパクトに巻かれた薄膜の太陽電池シートとして打ち上げられ、宇宙空間で展開される。最大の特徴は、シートの裏面に3Dプリンターで構造材となる特殊樹脂を吐出し、宇宙空間に降り注ぐ強力な紫外線(UV)を利用して硬化させる点にある。これにより、特別な加熱装置なしで剛性を持つ巨大な太陽電池アレイを「現地」で構築できる。従来の折り畳み式パネルに比べて、打ち上げ時の振動に耐えるための重厚な支持構造や複雑な展開機構が不要になるため、構造重量とコストを大幅に削減し、メガワット級の電力需要にも対応可能とする。