
サイエンス
自然を超える効率を持つ新たな人工生命体「Syn57」を創造することに成功
英国ケンブリッジの静かな研究都市で、生命科学の歴史を塗り替える壮大な実験が完結した。Medical Research Council (MRC) の分子生物学研究所(LMB)に所属する科学者チームが、地球上のあらゆる生命 […]
Syn61は、2019年にジェイソン・チン教授らのチームによって発表された、61種類のコドンのみを用いて生存・増殖する人工大腸菌である。天然の64種類のコドンのうち3種類をゲノム全体から削除し、同義の別のコドンに置き換えることで作成された。当時、完全に合成されたゲノムを持つ生物としては最大規模であり、生命の遺伝子コードが人為的に圧縮可能であることを証明した。今回のSyn57開発の前段階となる重要なマイルストーンであり、合成生物学におけるゲノム再設計の可能性を世界に示した。