
テクノロジー
「8GBで動くWindows 11」をMicrosoftが本気で作ろうとしている
AI向けメモリの需要急増に伴う供給不足と価格高騰を受け、PC市場では8GBメモリの標準化が再燃している。これに対しMicrosoftは、OSの基盤刷新やコンポーネントの軽量化を通じて、低容量メモリでも快適に動作する異例の最適化方針を打ち出した。
ChromiumベースのMicrosoft Edgeレンダリングエンジンを、デスクトップアプリケーション内に埋め込んでWebコンテンツを表示・操作できるようにする開発者向けコントロール。Web技術を用いたクロスプラットフォーム開発を容易にするが、アプリごとにブラウザエンジンを起動するため、システムリソース(特にRAM)の消費が激しくなる傾向がある。

AI向けメモリの需要急増に伴う供給不足と価格高騰を受け、PC市場では8GBメモリの標準化が再燃している。これに対しMicrosoftは、OSの基盤刷新やコンポーネントの軽量化を通じて、低容量メモリでも快適に動作する異例の最適化方針を打ち出した。

MicrosoftはWindows 11のパフォーマンス改善を目指す「Windows K2」構想のもと、コアアプリをWinUI 3に移行し、フレームワーク自体の軽量化を推進している。社内テストではエクスプローラー起動時のメモリアロケーションが41%削減されるなど大幅な効率化が確認されたが、WinUI 3のアーキテクチャ上の課題やMicrosoft自身のドッグフーディング不足により、開発者コミュニティからは依然として不満の声が上がっている。

Windows 11の右クリックメニューなど、OSの根幹を支えるWin32 APIは1990年代に定義され、30年間刷新の試みが繰り返されてきたが、既存エコシステムの巨大さから置き換えに失敗し続けてきた。この結果、開発者のWindowsプラットフォーム離れを招き、WebView2などWeb技術の濫用によるシステムリソース消費増大という問題が生じている。