サイエンス
中国CAS、世界初を謳うデュアルコア中性原子量子コンピュータ「Hanyuan-2」を発表
中国科学院傘下のCAS Cold Atom Technologyが、世界初を謳うデュアルコア中性原子量子コンピュータ「Hanyuan-2」を発表した。このシステムは、2つの独立したコアで計算とエラー訂正を並列処理し、低消費電力と室温稼働を実現することで、量子コンピュータの実用化を加速させる可能性を秘めている。
別名: Rydberg state
リュードベリ状態とは、原子内の電子がレーザー照射などによって、通常よりもはるかに高いエネルギー準位(主量子数が大きい状態)に励起された状態を指す。この状態にある原子は「リュードベリ原子」と呼ばれ、通常の原子に比べてサイズが極めて大きく、分極率が非常に高い。そのため、遠距離にある他のリュードベリ原子と非常に強力な相互作用(リュードベリ・ブロック現象など)を起こすことができる。中性原子量子コンピュータでは、この強力な相互作用を利用して、量子ビット間の高速かつ高精度な量子もつれ(エンタングルメント)を生成し、量子ゲート操作を実現している。