サイエンス
鮮やかに光り、電気も通す。常識を覆す「半導体シリコーン」が拓く未来とは?
シリコーン(英: silicone)といえば、絶縁体。水や熱に強く、私たちの生活の様々な場面で活用されているこの身近な素材が、実は電気を通し、さらには色鮮やかに発光する特性を秘めているとしたら――?そんな常識を覆す画期的 […]
半導体シリコーンは、ミシガン大学の研究チームによって開発された、電気伝導性と発光特性を兼ね備えた新しいシリコーン材料である。従来のシリコーンはSi-O-Si結合の角度が約110度で絶縁体として機能するが、この新素材は結合角を140度から150度へと広げることで、電子の移動を可能にする「σ-σ*共役」を実現している。柔軟で透明、かつ鎖長を調整することで発光色を制御できるため、曲げられるディスプレイやウェアラブルセンサー、スマートテキスタイルなど、広範な応用が期待されている。