
サイエンス
核融合点火が次の段階へ:ロスアラモス研の新装置「THOR」が常識を覆す快挙
2025年6月、米国の核融合研究が新たな地平を切り拓いた。ロスアラモス国立研究所(LANL)が主導するチームは、あえてエネルギーを外部に逃がす「窓」を設けた革新的な装置「THOR」を用い、核融合点火を達成するという離れ業 […]
別名: Fusion Ignition
核融合点火とは、核融合反応によって生成されたエネルギー(主にアルファ粒子による加熱)が、燃料を加熱し続け、外部からのエネルギー供給なしに核融合反応が連鎖的に継続する状態を指す。慣性閉じ込め核融合においては、投入されたレーザーエネルギーよりも大きな核融合エネルギーが放出される「ターゲット利得1以上」の状態を意味することが多い。2022年に国立点火施設(NIF)で初めて達成され、核融合が理論上の概念から、制御可能なエネルギー源へと進化するための歴史的な転換点となった。