サイエンス
永遠に動き続ける「時間結晶」を現実の機械デバイスに接続することに世界初成功
フィンランド・アールト大学の研究チームは、極低温の超流動ヘリウム3中で生成した時間結晶と液面の巨視的な波を結合させることに成功した。これにより、外界から完全に隔離されなければ存在し得なかった時間結晶を、オプトメカニクスと同様の原理で外部と相互作用させ、その周波数を変調できることを実証した。この成果は、時間結晶の実用化に向けた大きな一歩であり、量子デバイス工学の新たな可能性を切り拓くものである。
熱力学における基本法則の一つで、エネルギーの移動には方向性があり、外部から仕事をされない限り、熱は低温から高温へ移動しないことや、孤立系におけるエントロピーは時間とともに増大することを定めている。時間結晶の永久的な運動がこの法則に抵触するかどうかが議論の対象となった。