サイエンス
「2次元でも3次元でもない」炭素の隙間に潜む未知の量子状態を初観測
国際研究チームが、極薄の菱面体積層グラフェンにおいて、電子が2次元と3次元の運動を同時に保つ「次元横断的異常ホール効果」を初めて実験的に実証した。この発見は、電子の磁化と電流、ホール電場の直交関係という従来の物理学の常識を覆し、量子物質科学の新たなパラダイムを切り開くものだ。
南京大学の物理学教授。極低温下における二次元材料や量子輸送現象の研究を専門とし、特に多層グラフェンにおける電子相関やトポロジカルな性質の解明において国際的な成果を上げている。今回の研究では、9層ロンボヘドラルグラフェンにおける次元横断的異常ホール効果の実験的実証を主導した。