Intel次世代CPU「Panther Lake-H」の更なる仕様リーク：最大18コアと12 Xe3 GPUコアを搭載か

2024年9月7日

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Intelの次世代モバイルプロセッサ「Panther Lake」の仕様情報がリークされ、業界に大きな注目が集まっている。Panther Lakeは、現行のLunar Lake世代の後継として位置づけられ、2025年後半にデビューする見込みだ。

この新世代のプロセッサは、Intelがこれまで開発を進めていたが諦めた20Aノードに続き、今後注力することにしている最新の18Aプロセスノード（1.8nm相当）で製造される予定であり、大幅な性能向上と電力効率の改善が期待されている。

Panther Lake-Hは5つのラインナップで構成か？

ハードウェアリーカーとして知られるJaykihn氏が、Xで5つのPanther Lake-H SKU（Stock Keeping Unit）の詳細を公開した。これらはIntelのCore Ultra 300シリーズとして知られることになる高性能モバイル向けプロセッサラインナップの一部とされている。

Can’t fully update the PTL-H pre-EDS cause I don’t have the full values for each row, but just to clarify, the final SKUs are:

PTL-H 4+8+4+4Xe 25W
PTL-H 4+8+4+12Xe 25W
PTL-H 4+0+4+4Xe 25W

SKUs in the pre-EDS are:

PTL-H 6+8+4+4Xe 45W
PTL-H 6+8+4+12Xe 28W
— Jaykihn (@jaykihn0) September 5, 2024

Panther Lakeの構成については、既に一部がCorebootファイルから明らかになっていたが、今回それを補完する形での新たな情報がもたらされた。Jaykihn氏の情報でも、Panther Lakeは新設計の「Cougar Cove」Pコア、最適化された「Skymont」Eコア、そして次世代の「Xe3（Celestial）」統合グラフィックスを特徴としていることが指摘されている。特に注目すべきは、最上位モデルが最大18コア（6 Pコア + 8 Eコア + 4 LP Eコア）と12 Xe3 GPUコアを搭載する可能性があるという点だ。

これは現行のLunar Lake世代と比較して、コア数が2倍以上に増加することを意味している。Lunar Lakeが4つの「Lion Cove」Pコアと4つの「Skymont」Eコアの合計8コア構成であることを考えると、Panther Lakeでの性能向上は劇的なものになる可能性がある。

リークされたPanther Lake-Hの詳細仕様

Jaykihnが公開した情報によると、Panther Lake-Hには以下の5つのSKUが含まれている：

25W TDP: 4 Pコア + 8 Eコア + 4 LP Eコア + 4 Xe3 GPUコア
25W TDP: 4 Pコア + 8 Eコア + 4 LP Eコア + 12 Xe3 GPUコア
25W TDP: 4 Pコア + 0 Eコア + 4 LP Eコア + 4 Xe3 GPUコア
45W TDP: 6 Pコア + 8 Eコア + 4 LP Eコア + 4 Xe3 GPUコア（pre-EDS）
28W TDP: 6 Pコア + 8 Eコア + 4 LP Eコア + 12 Xe3 GPUコア（pre-EDS）

これらのSKUは、様々な性能要件と電力効率のバランスを取るために設計されている。特に注目すべきは、同じ25W TDPの2つのモデルで、Xe3 GPUコアの数が4コアと12コアで異なる点だ。これにより、グラフィックス性能を重視するユーザーに対して柔軟な選択肢を提供できる。

最も高性能なモデルは45W TDPを持つSKUで、6つのPコア、8つのEコア、4つのLP Eコア、そして4つのXe3 GPUコアを搭載している。一方、28W TDPのモデルは同じCPUコア構成を持ちながら、12のXe3 GPUコアを搭載しており、より強力な統合グラフィックス性能を提供する。

これらの高TDPモデルはまだ「pre-EDS」（External Design Specification前）の段階にあるとされており、最終的な仕様は変更される可能性がある。EDSは、Intelがパートナー企業に提供する広範な仕様情報で、構成、電力、性能、I/O機能、コンプライアンスなど、製品開発に必要な様々な側面を含んでいる。

Panther Lakeの統合GPUであるXe3「Celestial」は、Lunar LakeのXe2「Battlemage」の後継となる。Intelが主張する50%以上の性能向上が実現すれば、特に12コアのXe3 GPUを搭載したモデルは、エントリーレベルのゲーミング用途でも十分な性能を発揮する可能性がある。

なお、これらのリーク情報はPanther Lake-Hシリーズに関するものであり、より低電力のUシリーズについては言及されていない。Uシリーズでは、さらに低いTDPでの動作を実現するために、CPU/GPU構成がさらに最適化されると予想される。

Panther Lakeは、2025年後半のデビューまでにさらなる最適化が行われる可能性が高い。そのため、これらのリーク情報は、最終製品の仕様とは異なる可能性があることに注意が必要だ。しかし、IntelがLunar Lakeから大幅な性能向上を目指していることは明らかであり、次世代のモバイルコンピューティングにおける競争力を強化する意図が感じられる。

既に明らかになっているLunar Lakeの性能も期待出来る物だが、その次世代のPanther Lakeでは更に大幅な性能向上が期待出来そうだ。創業以来最大の危機といわれているIntelだが、今後危機を脱し、また素晴らしい製品をユーザーに送り届けてくれることを願わずにはいられない。

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