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Nintendo Switch 2に120Hz液晶画面搭載か? – HDR・VRR対応で次世代ゲーム体験へ

Y Kobayashi

2025年3月21日

Nintendo次世代ゲーム機「Switch 2」に関する新たなリークが注目を集めている。信頼性の高い情報筋によれば、次世代機は120Hzリフレッシュレート対応の液晶画面を採用し、HDR(ハイダイナミックレンジ)とVRR(可変リフレッシュレート)機能を実装する可能性が高いという。これらの先進技術は、現行モデルを大きく上回るゲーム体験を実現する潜在力を秘めている。

高い的中率を持つリーカーの最新情報

この情報の発信源は、Nintendo関連の掲示板Famiboardsのユーザー「SecretBoy」氏だ。彼は今年1月、Switch 2のGPU性能についてドックモードで約3TFLOPS(テラフロップス)、ハンドヘルドモードで約1.5TFLOPSになると予測。その後リークされた実際の数値は、ドックモードで3.1TFLOPS、ハンドヘルドモードで1.72TFLOPSと報告され、その予測精度の高さから信頼性を獲得している。

「私は改めて強調したい。画面は120Hzで、HDRとVRRのサポートがある。これは個人的に最も期待している機能だ」とSecretBoyは最近の投稿で述べている。彼は以前から高リフレッシュレートの液晶画面になるという情報を示唆していたが、今回はより確信的な表現で言及している点が注目される。

ただし、各メディアも指摘するように、彼はこの主張に関する具体的な証拠を提示していないため、「情報についてはある程度留意して受け止める必要がある」という慎重な見方も存在する。

有機ELから液晶へ – コスト削減と機能強化のバランス

初期の噂段階から、Switch 2は現行の有機ELモデルと異なり、液晶画面を採用するとされていた。多くのゲーマーから「再び任天堂がコスト削減に走っている」として失望の声が上がっていたこの点について、SecretBoyは興味深い見解を示している。

「有機ELは常にこの機能セットでは高すぎた。開発者がゲームを最適化できるよう、初期ハードウェアにこれらの機能を組み込む必要があった」と彼は推測している。つまり、120Hz・HDR・VRRという先進機能を搭載しながら、噂される400ドル(約6万円)という価格ポイントを維持するために、液晶が選択されたという見方だ。

液晶の採用は、一部の専門家たちから、「『劣った』パネル選択をしている」と、失望の声も聞かれてている。実際、有機ELは液晶と比較して完全な黒色表現や広い視野角、鮮やかな色彩表現で優れているからだ。だが、今回リークされた新技術は以下のような利点をもたらす:

  • 120Hzリフレッシュレート: 1秒間に画面が120回更新され、現行の60Hzの2倍の滑らかさで映像を表示。特に動きの速いアクションゲームで効果を発揮する
  • HDR(ハイダイナミックレンジ): 明暗の差をより自然に表現。明暗差の大きいシーンでもディテールが失われにくくなる
  • VRR(可変リフレッシュレート): ゲームの実際のフレームレートに合わせて画面の更新頻度を動的に調整。フレームレートが不安定な場合でも、画面のちらつきや引き裂き現象(ティアリング)を低減する技術

「40FPS」という新たなゲーム体験の可能性

Nintendo Switch 2で120FPSのゲームプレイを実現するのは技術的に困難という見方が一般的だが、120Hz画面とVRRサポートがもたらす別の大きなメリットに注目が集まっている。

SecretBoyは「開発者はVRRと40FPSを念頭においてハンドヘルドプロファイルを最適化できる」と指摘している。現在のゲーム機では、60FPS(滑らか)か30FPS(やや粗い)の二択が一般的だが、中間の40FPSは、60FPSほどの処理負荷がなく、30FPSよりも明らかに滑らかな映像を提供できる絶妙なバランスポイントとされている。

問題は、従来の60Hz画面では40FPSを滑らかに表示できないことだ。しかし、120Hz画面ならば、1フレームを3回表示するという均等な処理が可能になる。60fpsが現実的でないシナリオでは、120Hz画面があれば画面のちらつきなしに40fpsでのアクションが可能になるのだ。

つまり、高負荷のAAA級タイトルでも、現行機の30FPSより明らかに滑らかな40FPSでの動作が可能になり、ゲーム体験を大幅に向上させる可能性がある。

ハンドヘルド市場における競争力の向上

これらの仕様が事実であれば、有機ELの深い黒色表現はなくても、Nintendo Switch 2はSteam DeckやAsus ROG Allyといった高性能携帯ゲーム型PCと、表示品質の面で競争できる水準になる。

過去のNintendoのコンソールは解像度やリフレッシュレートで最先端技術を採用してこなかったが、ハンドヘルドゲーミング市場の競争激化を受け、戦略を変更した可能性がある。

4月2日のNintendo Directで真相が明らかに

Nintendo Switch 2の正式発表は4月2日のNintendo Directで行われる予定だが、全ての仕様が明らかになるわけではないと見られている。だが、この発表では正式な発売時期も確認される可能性がある。

また、4月には任天堂が主催する国際プレビューイベントも予定されており、招待されたゲストやメディアが実機を体験することになる。ここでアナリストや専門家がハードウェアに実際に触れることで、これらの噂の真偽が明らかになるだろう。

そして、4月26、27日には日本でも幕張メッセにおいてNintendo Switch 2の一般ユーザー向けの体験会も開催される。筆者は残念ながら落選となってしまったが、いち早く任天堂の次世代機を体験できる機会は、任天堂ファンにとって発売までの期待を高める、またとない機会になりそうだ。


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