テクノロジー
Noctua 初の液冷は「相変化」ではない。Asetek版とサーモサイフォン版を分ける静音戦略の正体
空冷の代名詞Noctuaが初のAIO液冷を Computex 2026 で予告。狙いは冷却力ではなくポンプ騒音ゼロだ。Asetek 協業の静音版と、別系統のポンプレス相変化版を整理する。
Asetekは、デンマークに本拠を置く冷却技術の専門メーカーであり、特にPC向けのオールインワン(AIO)液冷クーラーの分野で世界最大のシェアを誇る。同社は多くの大手PCパーツブランドに対し、ポンプ、コールドプレート、ラジエーターを一体化した液冷ユニットをOEM/ODM供給しており、現代の簡易水冷クーラーの標準的な設計を確立したパイオニアとして知られる。その技術はデスクトップPCにとどまらず、データセンターのサーバー冷却や、高性能なシミュレーター用レーシングギア(Asetek SimSports)など、熱管理と精密制御が求められる幅広い分野に展開されている。Noctuaとの協業では、同社の第8世代以降の最新ポンプ技術をベースに、Noctuaの静音ノウハウを統合した次世代製品の開発に取り組んでいる。