テクノロジー
Noctua 初の液冷は「相変化」ではない。Asetek版とサーモサイフォン版を分ける静音戦略の正体
空冷の代名詞Noctuaが初のAIO液冷を Computex 2026 で予告。狙いは冷却力ではなくポンプ騒音ゼロだ。Asetek 協業の静音版と、別系統のポンプレス相変化版を整理する。
別名: thermosiphon, サーモサイフォン冷却
サーモサイフォンは、冷媒の相変化(液体から気体への変化)と重力を利用して熱を移動させる無動力の冷却システムである。熱源で加熱された冷媒が沸騰して気体となり上昇し、冷却部で放熱して液体に戻り、重力によって再び熱源へ戻るというサイクルを繰り返す。機械的なポンプを必要としないため、動作音が全く発生せず、故障の原因となる可動部を排除できるという利点がある。PC冷却の文脈では、ヒートパイプよりも大量の熱を長距離輸送できる次世代の静音冷却技術として注目されている。Noctuaが開発中のプロトタイプでは、この仕組みをCPUクーラーに応用し、ポンプ騒音ゼロの液冷システムの実現を目指しているが、重力依存の配置制約や製造コストが実用化への課題となっている。