テクノロジー
NASAとMicrochipが共同開発する次世代宇宙用プロセッサ、現行機の500倍の処理性能を実証
NASAとMicrochip Technologyが開発した次世代宇宙用プロセッサ「HPSC」が、従来の宇宙用チップの500倍の処理性能を実証した。RISC-Vアーキテクチャを採用し、AIエッジ処理を可能にすることで、深宇宙探査における探査機の完全自律化を実現し、通信遅延による制約を克服する。
別名: HPSC
High Performance Spaceflight Computing(HPSC)は、NASAとMicrochip Technologyが共同で開発を進めている次世代の宇宙用システム・オン・チップ(SoC)である。20年以上にわたり宇宙探査の標準であったRAD750プロセッサの後継として設計されており、オープンな命令セットアーキテクチャである64-bit RISC-Vを採用している。初期の実証テストでは現行機の500倍という圧倒的な処理性能を記録した。放射線耐性を備えつつ、マルチコアCPUや演算アクセラレータ、Time Sensitive Networking(TSN)を統合しており、深宇宙探査機における自律的な意思決定やエッジAI処理の実現を目的としている。ミッションに応じて電力を動的に管理するスケーラブルな設計も特徴で、2040年代以降の宇宙ミッションにおける標準的なコンピューティング基盤となることが期待されている。