
サイエンス
巨大ドリルから「量子スピン」へ。地下に眠る莫大な未回収エネルギーを解き放つ米国の新研究
中東情勢の悪化で原油供給が滞る中、米国ではシェールオイルの増産が急務だが、既存手法では地下資源の9割が岩石の微細な隙間に残留している。NETLは核磁気共鳴技術を駆使し、ナノスケールの流体の挙動を解明することで、この未回収資源の解放を目指している。
別名: NMR分光法, Nuclear Magnetic Resonance spectroscopy
強力な磁場中に置かれた原子核が、特定の周波数の電磁波と共鳴する現象を利用した分析手法。原子核の周囲の環境(化学結合や物理的拘束)によって共鳴後の緩和時間が異なるため、物質の分子構造や動態を非破壊で詳細に調べることができる。エネルギー開発分野では、岩石の微細な隙間に閉じ込められた油や水の分布、粘度、移動のしやすさをナノスケールで可視化するために活用されている。