
サイエンス
巨大ドリルから「量子スピン」へ。地下に眠る莫大な未回収エネルギーを解き放つ米国の新研究
中東情勢の悪化で原油供給が滞る中、米国ではシェールオイルの増産が急務だが、既存手法では地下資源の9割が岩石の微細な隙間に残留している。NETLは核磁気共鳴技術を駆使し、ナノスケールの流体の挙動を解明することで、この未回収資源の解放を目指している。
別名: Huff-and-Puff, 循環式流体注入法
強化石油回収(EOR)の一種で、一つの生産井を注入井としても利用するサイクル型の回収手法。まずガス(CO2や天然ガス)や化学物質を地層に高圧で注入して浸透させ(ハフ)、一定期間の「浸け置き」によって油の粘度低下や岩石表面からの剥離を促した後、圧力を下げて油を回収する(パフ)。既存のインフラを転用できるためコスト効率が良く、シェール層のような緻密な貯留層での増産技術として期待されている。