
サイエンス
核融合実用化へ歴史的マイルストーン:英国MAST Upgrade、プラズマの乱気流「ELM」を世界で初鎮圧
地上の太陽、核融合。人類はその途方もないエネルギーを未だ手なずけられずにいる。「30年後には実現する」――その言葉が繰り返されて半世紀以上が過ぎたが2025年10月、英国オックスフォードシャーの静かな田園地帯から届いた一 […]
別名: ELM, Edge Localised Modes
エッジ・ローカライズド・モード(ELM)は、トカマク型核融合炉において、閉じ込められたプラズマの周辺部(エッジ)に蓄積されたエネルギーが突発的に放出される不安定性現象である。太陽フレアに似たこの現象は、極めて高い熱負荷をプラズマ対向機器(炉壁)に与え、材料の溶融や損傷を引き起こすため、核融合炉の長寿命化と安定稼働を妨げる大きな障壁となっている。実用化には、このELMを完全に抑制するか、影響を最小限に抑える制御技術が不可欠とされる。