
サイエンス
極低温の熱を仕事に変える:超伝導量子コンピュータの配線問題を打破する「量子熱機関」の実証に世界初成功
フィンランドの研究チームが、超伝導量子ビットを動力源とする「量子熱機関」の実証に世界で初めて成功した。単一デバイスで加熱と冷却を切り替え、チップ内の熱を仕事へ変換するこの技術は、量子コンピュータの大規模化を阻む配線や熱の問題を解決する鍵となる。(120文字)
別名: Dilution Refrigerator, 希釈冷凍機
希釈冷凍機は、ヘリウムの同位体であるヘリウム3とヘリウム4の混合液の相分離現象を利用して、絶対零度に近いミリケルビン(mK)単位の極低温を定常的に作り出す装置です。超伝導量子ビットなど、多くの量子コンピュータ方式において、熱ノイズによるデコヒーレンスを防ぐために不可欠な設備となっています。しかし、装置自体が非常に巨大で高価であり、冷却能力に限界があるため、量子ビット数を増やす際のスケーラビリティを阻む要因の一つとしても指摘されています。

フィンランドの研究チームが、超伝導量子ビットを動力源とする「量子熱機関」の実証に世界で初めて成功した。単一デバイスで加熱と冷却を切り替え、チップ内の熱を仕事へ変換するこの技術は、量子コンピュータの大規模化を阻む配線や熱の問題を解決する鍵となる。(120文字)

量子コンピューティングの世界に、大きな変化をもたらす可能性を秘めた論文が投下された。シカゴを拠点とするスタートアップ企業EeroQが、液体ヘリウムの表面に単一の電子を浮かべ、それを量子ビットとして制御するという新技術を発 […]