
テクノロジー
世界初の「熱力学チップ」がテープアウト:Normal Computingの「CN101」が示す「ノイズ」の価値
Normal Computingが世界初の熱力学コンピューティングチップ「CN101」のテープアウト成功を発表した。従来の決定論的計算の軛(くびき)から解き放たれ、物理現象の「ノイズ」を積極的に利用するこのアーキテクチャ […]
別名: Thermodynamic Computing
熱力学コンピューティングは、物理システムがエネルギーの低い安定した状態(平衡状態)へと自然に遷移する性質を計算に利用する新しいコンピューティング・パラダイムである。従来のデジタル回路がノイズとして排除してきた熱的揺らぎを、確率的な解を導き出すための能動的なリソースとして活用する。これにより、決定論的な計算を維持するために必要な膨大な電力消費を抑え、特に確率的サンプリングや最適化問題において、従来のアーキテクチャを凌駕するエネルギー効率を実現する可能性がある。