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iOS/iPadOS 18.4の新RC第2版公開、4月リリースへ最終調整

Y Kobayashi

2025年3月29日

Appleは3月28日(現地時間)、iOS 18.4およびiPadOS 18.4のリリース候補(RC)第2版をテスター向けに公開した。同時に正式リリースノートも初めて全文が明らかになり、Apple Intelligence対応拡大や新機能の詳細が確認できるようになった。正式リリースは4月初旬、早ければ来週にも予定されている。

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リリース候補第2版の公開経緯と変更点

Appleは当初、今週前半にmacOS 15.4、iOS 18.4、iPadOS 18.4、tvOS 18.4、watchOS 11.4、visionOS 2.4の最初のリリース候補版を配布していた。通常、リリース候補(RC)ビルドは公開前の最終ソフトウェアバージョンとされるが、時に緊急の修正が必要な要素が見つかる場合があり、今回は初回配布から4日後の3月28日に第2弾のRCビルドがテスター向けに提供された。

新しいRCビルドの番号は「22E240」となっており、最初のRCビルド「22E239」からの変更点が含まれている。Appleは具体的な変更内容については公表していないが、バグ修正が中心と見られている。このビルドはデベロッパーおよびパブリックベータプログラムの参加者全員に提供されている。

iOS 18.4の主要新機能とApple Intelligence拡張

iOS 18.4の正式リリースノートによると、今回のアップデートではApple Intelligenceの機能拡張が大きな特徴となっている。まず、優先度の高い通知を通知リストの上部に表示する「優先通知」機能が追加される。また、Image Playgroundに「スケッチ」という新しいスタイルオプションが追加され、美しいスケッチ描画を作成できるようになる。

さらに重要な点として、Apple Intelligenceが8つの追加言語と2つの追加英語ロケールをサポートするようになる。具体的には、英語(インド、シンガポール)、フランス語(フランス、カナダ)、ドイツ語(ドイツ)、イタリア語(イタリア)、日本語(日本)、韓国語(韓国)、ポルトガル語(ブラジル)、簡体字中国語、スペイン語(スペイン、ラテンアメリカ、米国)に対応する。

なお、Apple Intelligenceの新機能は、iPhone 16シリーズ全モデル、iPhone 15 Pro、iPhone 15 Pro Maxのみで利用可能となる。

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Apple Vision Proアプリとその他の新機能

iOS 18.4では、Apple Vision Proデバイスを持つユーザー向けに「Apple Vision Proアプリ」が自動的にインストールされる。このアプリは新しいコンテンツやスペーシャル体験の発見を支援し、デバイスに関する情報へのクイックアクセスを提供する。

また、Apple News+では有名レシピ出版社提供のレシピが追加される。「レシピカタログ」で完璧な料理を検索して「保存済みレシピ」に保存したり、「クッキングモード」でステップバイステップの手順に従って料理したりできるようになる。

写真アプリでは、アルバムに含まれていない項目やMacやPCから同期されていない項目を表示/非表示にする新しいフィルターが追加される。また、メディアタイプやユーティリティコレクションの項目の並べ替え、すべてのコレクションでの一貫したフィルタリングオプションなど、複数の改善が行われる。

対応デバイスとリリース予定

iOS 18.4は、iOS 18を実行可能なすべてのiPhoneモデルで利用できる。Appleによると、正式リリースは4月中に予定されており、ベータテストが終了に近づいていることから、早ければ来週にも公開される可能性がある。

一方、前述のようにApple Intelligence関連の変更は、特定のモデルのみで利用可能となる。対応機種は以下の通りだ:

  • iPhone 16
  • iPhone 16 Plus
  • iPhone 16 Pro
  • iPhone 16 Pro Max
  • iPhone 16e
  • iPhone 15 Pro
  • iPhone 15 Pro Max

デベロッパー向けの技術的変更点

デベロッパー向けには、さらに詳細な技術的変更点も公開されている。AdAttributionKitでは「重複コンバージョン」がサポートされ、広告主が複数の同時再エンゲージメントコンバージョンを持つことが可能になる。また、広告アトリビューションのテスト機能もiOS設定内で直接行えるようになる。

StoreKitには高度なコマースAPI内課金をサポートする新APIが追加され、URLSessionには新しいHTTP読み込みモードが導入される。Simulatorでは、Safari拡張機能がiOSやvisionOSシミュレータに表示されない既知の問題がある。

なお、libxml2のカスタム割り当てAPIはmacOS Sequoia 15.4、iOS 18.4、tvOS 18.4、visionOS 2.4、tvOS 18.4から非推奨となる。

iOS 18.4 リリースノート全文

以下は、Appleが公開したiOS 18.4リリースノートの全文となる:

Apple Intelligence(iPhone 16シリーズ全モデル、iPhone 15 Pro、iPhone 15 Pro Max)

  • 優先通知が通知の上部に表示され、即時の注意が必要な重要な通知を強調表示
  • スケッチがImage Playgroundの追加スタイルオプションとして利用可能になり、美しいスケッチ描画を作成可能
  • Apple Intelligence機能が8つの追加言語と2つの追加英語ロケールをサポート:英語(インド、シンガポール)、フランス語(フランス、カナダ)、ドイツ語(ドイツ)、イタリア語(イタリア)、日本語(日本)、韓国語(韓国)、ポルトガル語(ブラジル)、簡体字中国語、スペイン語(スペイン、ラテンアメリカ、米国)

Apple Vision Proアプリ

  • Apple Vision Proを持つユーザー向けに自動的にインストールされる新しいApple Vision Proアプリで、新しいコンテンツ、スペーシャル体験を発見し、デバイスに関する情報にすばやくアクセス可能

Apple News+

  • 世界最高のレシピ提供元からのレシピがApple News+で利用可能に
  • レシピカタログで完璧な料理を閲覧または検索し、保存済みレシピに保存可能
  • クッキングモードでステップバイステップの手順に簡単に従うことが可能
  • フードセクションには、レストラン、キッチンのヒント、健康的な食事などに関する記事も含まれる

写真アプリ

  • 写真のライブラリビューでアルバムに含まれていない項目やMacやPCから同期されていない項目を表示/非表示にする新しいフィルター
  • 写真のメディアタイプとユーティリティコレクションの項目を並べ替え可能
  • すべてのコレクションでの一貫したフィルタリングオプション(写真で最も古いものや最新のものから並べ替えるなど)
  • 写真でアルバムを修正日で並べ替えるオプション
  • 写真設定で「最近表示したもの」と「最近共有したもの」コレクションを無効にする機能
  • 写真設定でFace IDが有効になっている場合、非表示の写真はMacやPCへのインポートに含まれなくなった

その他の機能強化とバグ修正

  • Safariの最近の検索候補で、新しいクエリを開始するときに以前の検索トピックにすばやく戻れるように
  • セットアップアシスタントが、親が子供のアカウントを作成するために必要な手順を合理化し、親が後で子供のアカウントの設定を完了することを好む場合に子供に適切なデフォルト設定を有効化
  • 子供がアプリをアンインストールして再インストールした後も、スクリーンタイムのアプリ制限が維持される
  • App Storeに、他のユーザーからの役立つ情報を一目で得られるユーザーレビューのサマリーが含まれるように
  • App Storeでアプリのダウンロードや更新を一時停止および再開できるようになり、進行状況が失われない
  • Podcastsの新しいウィジェット(お気に入りの番組を追跡するフォローした番組ウィジェットや、最新エピソード、保存済み、ダウンロード済みなどのよく使うセクションに移動できるライブラリウィジェット)
  • アンビエントミュージックがコントロールセンターから音楽を即座に再生する機能を提供し、日常生活のサウンドトラックを提供する厳選プレイリストにアクセス可能に
  • Apple Fitness+コレクションがライブラリに追加可能に
  • Matterに対応したロボット掃除機がHomeアプリで制御可能になり、シーンやオートメーションに追加可能に
  • ベンガル語、グジャラート語、カンナダ語、マラヤーラム語、マラーティー語、オリヤー語、パンジャブ語、タミル語、テルグ語、ウルドゥー語を含む10の新しいシステム言語をサポート

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