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Apple、iOS 18.4/iPadOS 18.4のリリース候補版を公開 — Apple Intelligence機能拡充と4月初旬の正式リリースへ

Y Kobayashi

2025年3月25日

Appleは、iOS 18.4およびiPadOS 18.4を含む複数のOSのリリース候補(RC)版を開発者向けに公開した。「Apple Intelligence」のAI機能拡充や複数の新機能を搭載したこのアップデートは、4月初旬に一般ユーザー向けにリリースされる見込みだ。

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リリース状況と新OSの概要

今回公開されたリリース候補版は、3月17日に配信された第4ベータ版に続くものである。リリース候補版(RC)は通常、一般公開の直前となる最終段階のテスト版だ。iOS/iPadOS 18.4と同時に、macOS 15.4、tvOS 18.4、watchOS 11.4、visionOS 2.4のRC版も公開された。さらに、旧バージョンのiOS 17.7.6、macOS 14.7.5、macOS 13.7.5についてもRC版が提供されている。

技術情報としては、iOS/iPadOS 18.4のRCビルド番号は22E239(前のベータは22E5232a)、macOS 15.4 RCはビルド番号24E246となっている。tvOS 18.4は22L254、watchOS 11.4は22T250、visionOS 2.4は22O237のビルド番号が割り当てられた。

正式版のリリースは4月初旬、具体的には4月1日(月曜日)に一般公開される可能性が高いと見られている。

iOS 18.4の主要新機能:Apple Intelligence拡充

iOS 18.4アップデートの目玉は、Apple IntelligenceというAppleのAI機能群の大幅な拡充だ。

通知の優先順位付け(Priority Notifications)

新機能「通知の優先順位付け」は、Apple Intelligenceを活用して受信した通知の重要度を判断し、重要な通知をロック画面上の専用エリアで目立たせる。アプリごとに個別設定も可能で、ユーザーの優先度に応じたカスタマイズが行える。

ビジュアルインテリジェンスの拡張

当初iPhone 16シリーズ専用だった「ビジュアルインテリジェンス(Visual Intelligence)」機能が、iPhone 15 ProとiPhone 15 Pro Maxにも拡大される。新しいコントロールセンターボタン、Actionボタン、ロックスクリーンコントロールを通じて機能にアクセス可能となる。

Image Playgroundに新スタイル追加

AI画像生成アプリ「Image Playground」に、新たに「Sketch(スケッチ)」スタイルが追加される。これにより、当初Appleが紹介した3つのスタイル(Animation、Illustration、Sketch)がすべて揃うことになり、鉛筆で描いたようなデザインの画像生成が可能になる。

App Storeレビューサマリー

App StoreにAIを活用したレビューサマリー機能が追加される。この機能により、アプリやゲームの多数のユーザーレビューが自動要約され、購入判断がより容易になる。

新言語サポートとEU対応

Apple Intelligenceは当初英語のみの対応だったが、iOS 18.4では8つの新言語(フランス語、ドイツ語、イタリア語、ポルトガル語(ブラジル)、スペイン語、日本語、韓国語、中国語(簡体字))がサポートされる。さらに、シンガポールとインド向けのローカライズされた英語も追加される。

また、これまでEU地域では利用できなかったApple IntelligenceがiOS 18.4からEUでも利用可能になる。これにより、EU圏内のiPhoneとiPadユーザーもAI機能の恩恵を受けられるようになる。

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その他の新機能と改善点

Apple Intelligence以外にも、多くの新機能や改善点が含まれている。

  • Apple News+フード: Apple News+の購読者向けに新しい「Food」セクションが追加され、料理レシピやフード関連コンテンツが提供される
  • Ambient Music: コントロールセンターに新機能「Ambient Music」が追加され、リラックスできる音楽を簡単に再生可能に
  • 新絵文字: 約1年ぶりに新しい絵文字キャラクターを追加
  • Vision Proアプリ: iPhoneからVision Proの管理やコンテンツ検索が可能な専用アプリを提供
  • iPadでのメール分類: デバイス上でのメール分類機能がiPadにも拡張
  • Matterサポート: Matter対応のロボット掃除機などをApple Homeで制御可能に
  • その他改善: CarPlayのデザイン変更、Walletアプリの新メニューアイコン、アプリダウンロードオプションの拡充など

watchOS 11.4の注目機能

watchOS 11.4では「目覚まし時計アラームがサイレントモードでも作動するオプション」が追加される。これにより、他の通知はすべてミュートしたままでも、Apple Watchのアラームだけは鳴るように設定できるようになる。

利用可能時期と更新方法

これらのアップデートの一般公開は4月初旬を予定している。開発者とパブリックベータテスター向けのRC版は、各デバイスの「設定」アプリから「一般」→「ソフトウェアアップデート」→「ベータアップデート」を選択してインストール可能だ。

一般ユーザー向けの正式リリース後は、通常のソフトウェアアップデートとして提供される。Appleとメディアは、重要なデバイスへのベータ版インストールは推奨していないため、テストは二次的なデバイスで行い、重要データのバックアップを確保しておくことが望ましい。


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