ビッグバン直後の宇宙は「完全な液体」だった:MITとCERNがクォークの航跡を初観測し初期宇宙の謎に迫る
およそ138億年前(あるいは近年の観測データの揺らぎから136億年前後とも表現される)、誕生直後の宇宙は、我々が現在目にする星々や銀河が存在しない、想像を絶する超高温・超高密度の灼熱の世界であった。この初期宇宙において、 […]
およそ138億年前(あるいは近年の観測データの揺らぎから136億年前後とも表現される)、誕生直後の宇宙は、我々が現在目にする星々や銀河が存在しない、想像を絶する超高温・超高密度の灼熱の世界であった。この初期宇宙において、 […]
天文学の世界において、数十年にわたり「揺るぎない事実」とされてきた定説が、今、根底から覆されようとしている。我々の銀河系(天の川銀河)の中心に位置し、強力な重力で銀河を束ねているとされる超大質量ブラックホール「いて座A* […]
2023年、地中海の底に沈められた巨大な観測装置が、物理学の常識を揺るがす一粒の粒子を捉えた。KM3-230213Aと名付けられたそのニュートリノは、約220 PeV(ペタ電子ボルト)という、人類がこれまでに観測した中で […]
2018年、地球から約6億6500万光年離れた静かな銀河で、ある「ありふれた」天体現象が観測された。それは、近づきすぎた星が超巨大ブラックホールの重力によって引き裂かれる「潮汐破壊現象(Tidal Disruption […]
現代宇宙論は今、静かなる、しかし劇的な転換点の只中にある。これまで不動の定数と思われていた「ダークエネルギー」が、時間の経過とともに変化している可能性が浮上したからだ。この観測結果は、我々が抱く宇宙モデルの根幹を揺るがす […]
現代物理学には、100年以上にわたって解決されていない巨大な亀裂が存在する。 一方には、Albert Einsteinが提唱した「一般相対性理論」がある。これは、時空の滑らかな歪みとして重力を記述し、宇宙の巨視的な構造を […]
ワームホールは、空間や時間を貫くトンネル、つまり宇宙を横断する近道として想像されることが多い。しかし、このイメージは、物理学者Albert EinsteinとNathan Rosenによる研究の誤解に基づいている。 19 […]
人類が抱く宇宙の進化モデルが、また一つ書き換えられようとしている。 カナダ・ブリティッシュコロンビア大学(UBC)の研究者を中心とする国際天文学チームは、ビッグバンから“わずか”14億年という極めて初期の宇宙に存在する銀 […]
スイスとフランスの国境地下深く、人類史上最大の科学実験装置が、まもなくその轟音を止める。欧州原子核研究機構(CERN)が誇る「大型ハドロン衝突型加速器(LHC)」だ。 2012年、「神の粒子」とも呼ばれたヒッグス粒子の発 […]
宇宙空間には、恒星の光に照らされることなく、永遠の闇の中を孤独に漂う惑星が存在する。これらは「自由浮遊惑星(Rogue Planets)」と呼ばれ、その実態は長らく謎に包まれていた。しかし、2026年1月、科学誌『Sci […]
宇宙で最も過酷で、最も謎に満ちた場所。それがブラックホールの事象の地平線(イベント・ホライズン)周辺だ。そこでは、物質は光速に近い速度で回転し、極限の重力が時空そのものを引き裂かんばかりに歪め、放出される放射エネルギーは […]
宇宙の形状について日頃考えることはあまりない。しかし、筆者と同僚は、宇宙が非対称、すなわち方向によって同じではない「偏った」構造を持つ可能性があることを示唆する新たな研究を公表した。 これを気にすべきだろうか。今日の「標 […]