サイエンス
量子コンピュータの巨大光学系をチップに集積する革命、ドイツ「SmaraQ」が始動
ドイツで始動した新たな研究プロジェクト「SmaraQ」が、量子コンピュータ開発における長年のボトルネックを解消するかもしれない。QUDORA Technologies、AMO、そしてフラウンホーファー応用固体物理研究所( […]
SmaraQは、ドイツ連邦教育研究省(BMBF)の資金提供を受けて始動した研究プロジェクトである。名称はドイツ語でエメラルドハチドリを意味する「Smaragdkolibri」に由来する。イオントラップ型量子コンピューターの制御に不可欠な、巨大で複雑な自由空間光学系を、窒化アルミニウム(AlN)を用いた紫外線(UV)光回路技術によって数ミリ角のチップ上に集積することを目指している。これにより、量子コンピューターの劇的な小型化、安定性の向上、そして数千から数万量子ビットへのスケーラビリティの確保を狙う。QUDORA Technologies、AMO、フラウンホーファーIAFの3者が連携し、材料開発から製造プロセス、システム統合までを一貫してドイツ国内で完結させる体制を整えている。