
サイエンスDEEP
ローマン宇宙望遠鏡は何を変えるのか、広視野と重力・遮光で宇宙を測る仕組み
ハッブル級の鏡で広い空を反復観測するローマン望遠鏡の光学系、惑星探索、暗黒エネルギー測定、将来の直接撮像への技術的な波及と限界まで解説する。
別名: WFI, 広視野装置, Wide Field Instrument
ナンシー・グレース・ローマン宇宙望遠鏡に搭載される主要な観測装置。300メガピクセルの近赤外線カメラを備え、ハッブル宇宙望遠鏡の100倍以上の視野(0.281平方度)を一度に捉えることができる。撮像だけでなくスリットレス分光機能も持ち、宇宙の大規模構造やダークエネルギーの調査に最適化されている。

ハッブル級の鏡で広い空を反復観測するローマン望遠鏡の光学系、惑星探索、暗黒エネルギー測定、将来の直接撮像への技術的な波及と限界まで解説する。

夜空の観測機器は進化しているはずなのに、宇宙の大半を占めるダークマターやダークエネルギー、さらに恒星のまぶしさに埋もれた系外惑星の姿は、なお断片的にしか見えていない。深く見る望遠鏡はあっても、広く速く撮る装置は別問題だったからだ。NASAが完成を発表したNancy Grace Roman Space Telescopeは、この詰まりを別の方向から崩しにきた。主鏡はHubble Space Telescopeと同じ2.4メートル級のまま、視野は少なくとも100倍、年間データ量は500テラバイト級に達する見込みで、宇宙の"広域統計"を一気に取りにいく観測所になる。 ([nasa.gov](https://www.nasa.gov/missions/roman-space-telescope/nasa-completes-nancy-grace-roman-space-telescope-construction/?utm_source=openai))