サイエンス
コイルという制約からの解放。分子メモリスタが切り拓く「創発インダクタンス」のパラダイム
理化学研究所などの共同研究チームは、分子性モット絶縁体を用いたメモリスタにおいて、外部コイルなしで最大10万ヘンリーを超える巨大なインダクタンスが発現する現象を実証した。これは、電子の遅いダイナミクスと履歴依存性が巨視的な慣性として機能する「創発インダクタンス」であり、従来のコイルの約10万倍の規模で、電子回路の設計思想を根本から変える可能性を秘めている。
別名: Memristor, 記憶する抵抗器, メモリスタ
「Memory(記憶)」と「Resistor(抵抗器)」を組み合わせた造語で、1971年に提唱された第4の受動素子。過去に流れた電荷の量を抵抗値の変化として保持できるため、電源を切っても情報が消えない非揮発性メモリとして機能する。演算と記憶を同一箇所で行えるため、人間の脳の神経回路を模倣するニューロモーフィック・コンピューティングの基幹素子として注目されている。
理化学研究所などの共同研究チームは、分子性モット絶縁体を用いたメモリスタにおいて、外部コイルなしで最大10万ヘンリーを超える巨大なインダクタンスが発現する現象を実証した。これは、電子の遅いダイナミクスと履歴依存性が巨視的な慣性として機能する「創発インダクタンス」であり、従来のコイルの約10万倍の規模で、電子回路の設計思想を根本から変える可能性を秘めている。
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