
サイエンス
光ファイバーの速度を「空中」へ。徳島大が実証した112Gbps超高速テラヘルツ通信の全貌
徳島大学と岐阜大学を中心とする共同研究チームは、既存の電子回路の物理的限界を超え、光の波長操作によってテラヘルツ帯の超高周波無線通信を実現した。彼らは「ソリトンマイクロコム」と「UV直接結合」技術を組み合わせ、560GHz帯で112Gbpsの単一チャネル無線伝送に成功し、6Gインフラの変革に貢献する。
別名: UV接着, 直接パッケージング
UV直接結合は、光ファイバーの先端を半導体チップの導波路に物理的に接触させ、紫外線(UV)で硬化する特殊な樹脂を用いて固定するパッケージング手法である。従来のテラヘルツ通信実験では、微小なレンズを用いて空間越しに光を結合させていたが、わずかな熱膨張や振動で光軸がズレるため、安定性に欠けていた。本研究では、V字溝ガラス基板を用いてファイバーを固定し、チップと一体化させることでこの問題を克服した。これにより、高出力レーザーによる熱影響を排除し、27.7時間以上の連続稼働という、実用インフラに耐えうる極めて高い堅牢性を実証した。