
Rocket Lab、Iridium買収で通信網取得へ。80億ドルで軌道上サービスを拡大
Rocket Labは衛星通信大手Iridiumを約80億ドルで買収し、自社で衛星の製造から通信網の運用までを一貫して担う企業へと進化する。これによりロケット販売から軌道上サービスによる継続収益モデルへ転換し、宇宙産業での競争力を高める狙いだ。
Rocket Labは2006年に設立された米国・ニュージーランド発の航空宇宙企業で、小型ロケット「Electron」の打ち上げサービスと衛星製造を手がける垂直統合型の宇宙開発企業である。本社は米カリフォルニア州ハンティントンビーチに置き、ロケット開発から衛星バス、部品製造までを自社で担う体制を特徴とする。近年は中型再利用ロケット「Neutron」の開発や、国防・通信分野への事業拡大を進めている。
Rocket Labは航空宇宙製造業に分類される企業で、主力製品である小型ロケットElectronは商業衛星や政府機関向けの打ち上げサービスに用いられている。子会社にSinclair Interplanetaryを持ち、衛星コンポーネントの製造も担っている。垂直統合型のビジネスモデルにより、ロケット製造、衛星製造、打ち上げ運用を一社で完結させる点が同社の特徴であり、単なる打ち上げ事業者から宇宙システム全体を提供する企業への転換を志向している。
2006年の設立以降、Rocket LabはElectronロケットの開発と商業打ち上げを軸に事業を拡大してきた。米国とニュージーランドの両国に拠点を持ち、両国の発射場を活用した打ち上げ体制を構築している点も特徴である。近年は中型再利用ロケットNeutronの開発に着手し、Electronに続く事業の柱として位置づけている。ただし2026年4月には、Neutronの初打ち上げ目標を従来の2025年末から2026年以降へ延期することが明らかにされており、開発の完成度を優先する姿勢が示された。
Electronは小型衛星打ち上げ市場向けの専用ロケットとして位置づけられており、SpaceXのFalcon 9のような大型ロケットとは異なる需要層をターゲットにしている。開発中のNeutronは再利用可能な中型ロケットであり、フェアリングを開閉式構造として機体に統合した「Hungry Hippo」機構を採用することで、完全再利用化を目指す設計となっている。この機構は2026年4月に最終試験をクリアしたと報じられており、Neutronの完全再利用化に向けた重要な節目と位置づけられている。
2026年4月には、米国防総省の宇宙開発局(SDA)からミサイル防衛衛星コンステレーション「Tranche 3」に関連し、同社史上最大となる8億1600万ドル規模のプライム契約を獲得したと報じられた。同月にはNeutronのフェアリングシステム「Hungry Hippo」が最終試験をクリアしたことも明らかになった一方、Neutronの初打ち上げ目標は延期されている。さらに2026年6月には、衛星通信大手Iridiumを約80億ドルで買収し、衛星の製造から通信網の運用までを一貫して担う体制への転換を進めると報じられた。この買収により、ロケット販売中心の収益構造から、軌道上サービスによる継続収益モデルへの転換を図る狙いがあるとされる。同時期には競合であるBlue OriginのNew Glennが発射台を失う事故を起こし、米国の打ち上げ市場の力関係にも影響を与えているとされ、Rocket Labを含む各社の事業展開が業界内で注目される状況となっている。

Rocket Labは衛星通信大手Iridiumを約80億ドルで買収し、自社で衛星の製造から通信網の運用までを一貫して担う企業へと進化する。これによりロケット販売から軌道上サービスによる継続収益モデルへ転換し、宇宙産業での競争力を高める狙いだ。

SpaceX の Starship は試験のたびに爆発し、その映像が何度流れても「壊滅的」とは呼ばれない。ところが2026年5月28日に起きた Blue Origin の New Glenn 爆発は、業界から一斉に「catastrophic(壊滅的)」と評された。同じ「ロケットが吹き飛んだ」事象でありながら、なぜ受け止め方がこれほど違うのか。答えは、この夜 Blue Origin が軌道へ荷物を運ぶための唯一の発射台を機体もろとも失った点にある。その一撃が、Amazon の衛星打ち上げから NASA の月面計画、軍事契約までを連鎖的に凍結させ、米国の打ち上げ市場の力関係を揺さぶっている。

宇宙開発スタートアップRocket Labが、米国防総省の宇宙開発局(SDA: Space Development Agency)から、同社史上最大となる8億1600万ドル(約1200億円規模)のプライム契約(主契約)を […]

宇宙開発スタートアップRocket Labが、米国防総省の宇宙開発局(SDA: Space Development Agency)から、同社史上最大となる8億1600万ドル(約1200億円規模)のプライム契約(主契約)を […]

米国カリフォルニア州ロングビーチを拠点とする宇宙開発企業Rocket Labは、開発中の次世代中型ロケット「Neutron」における最も象徴的かつ革新的な機構であるフェアリングシステム、通称「Hungry Hippo」の […]

Elon Musk氏率いる宇宙開発企業SpaceXが、2026年の新規株式公開(IPO)に向けて具体的な準備を開始した。BloombergやThe Information、The Wall Street Journalな […]

Amazon創業者Jeff Bezos氏率いる宇宙企業Blue Originが、2025年11月13日、宇宙開発史に新たな1ページを刻んだ。巨大ロケット「New Glenn」の2回目の打ち上げで、NASAの火星探査ミッシ […]

宇宙開発企業Rocket Labは2025年11月10日、開発中の中型再利用可能ロケット「Neutron」の初打ち上げ目標を、従来の2025年末から2026年以降に延期することを発表した。これは同社の創業者兼CEOである […]

オーストラリアのブリスベンから、航空宇宙の歴史を塗り替える可能性を秘めた衝撃的なニュースが飛び込んできた。音速の12倍で空を駆け、排気口から水しか出さない――。そんな夢の極超音速航空機を開発するスタートアップ「Hyper […]

宇宙戦争はもはやSFの世界だけの話ではない。実際、第一次宇宙戦争は2年以上前から続いており、早期終結の見込みはない。これはXウィングファイターや宇宙海兵隊が登場するような戦争ではない。代わりに、ウクライナとロシアの戦争に […]

ソーラーセイルは、宇宙の溝を横断する謎めいた壮大な方法である。かつての帆船になぞらえれば、ソーラーセイルは宇宙で船を推進する最も効率的な方法のひとつである。火曜日、RocketLabのElectronロケットがNASAの […]

太陽エネルギーが地球上では無料であり、ほぼ無限であることは誰もが知っている。太陽系内を航行する宇宙船も同様である。しかし宇宙では、太陽は電気エネルギーを供給するだけでなく、太陽風を絶え間なく放射している。 ソーラーセイル […]