
サイエンス
東京科学大、レアアースも磁石も不要な「強誘電モーター」の駆動実証に世界初成功
現代社会はモーターによって駆動している。電気自動車(EV)、家電製品、産業用ロボットから、スマートフォンの中で振動を生み出す極小の部品に至るまで、我々の生活は電気エネルギーを物理的な運動エネルギーに変換する装置に完全に依 […]
別名: 強誘電モータ
強誘電モーターは、従来の電磁モーターが磁場の力を利用するのに対し、静電気の力(静電力)を利用して回転を生み出す新しい動力装置である。最大の特徴は、強誘電ネマチック液晶という特殊な有機材料を用いることで、従来は微弱すぎて利用困難だった「横方向静電力(TEF)」を1,000倍以上に増幅して利用する点にある。これにより、ネオジムなどのレアアースや銅線コイル、金属製ローターが不要となり、3Dプリンターで作製したプラスチック部品のみでの駆動が可能となった。資源制約の解消、劇的な軽量化、磁気ノイズの排除といった多くの利点を持ち、ロボティクスや医療機器など幅広い分野への応用が期待されている。