Term

Chromium

別名: クロミウム, Chromium, Google Chromium

Overview

最終更新: 2026年7月9日

Chromiumは、Googleが開発を主導するオープンソースのWebブラウザプロジェクトであり、レンダリングエンジンBlinkやJavaScriptエンジンV8を含むブラウザ基盤全体を指す。Google Chromeはこのプロジェクトをベースに商用機能や独自コンポーネントを追加した派生製品であり、Microsoft EdgeやBrave、Opera、Vivaldiなど多数のブラウザも同じChromiumコードベースを採用している。現在のWebブラウザ市場において、事実上の標準エンジンとしての地位を占めている。

概要

ChromiumはC++を中心に実装されたオープンソースソフトウェアで、GoogleがそのソースコードをChromium Projectとして公開・管理している。ブラウザとしての基本機能に加え、レンダリング、レイアウト、JavaScript実行など核心的な技術要素を提供し、各社はこれを土台に自社ブランドのブラウザを構築する。この仕組みにより、単一のエンジンが多くの主要ブラウザに共通して用いられる状況が生まれている。

沿革

Chromiumプロジェクトの技術基盤は、Google Chromeの公開と並行して整備が進められ、以降Blink・V8などのコンポーネントが継続的に改良されてきた。近年はMicrosoft EdgeがChromiumベースへ移行するなど、他社ブラウザの採用が拡大し、Chromiumはブラウザ実装における共通基盤としての役割を強めている。一方でGoogle自身も、Chromiumの枠を超えた新しいブラウザ体験の模索を続けている。

技術的位置づけ

Chromiumはブラウザエンジンの共通化という点で技術的に重要な位置を占める。複数の企業が独自にエンジンを開発するコストを避けつつ、Webの互換性を維持できる利点があるが、同時にGoogleが主導するエンジンへの依存度が高まることへの懸念も指摘されている。派生ブラウザ間でも、パスワード管理やプライバシー機能の実装方針には差異が生じており、共通基盤でありながら製品ごとの設計判断が挙動の違いを生む構造となっている。

主要な動向

2026年5月には、Chromiumベースの各ブラウザにおける実装差が話題となった。Google Chromeでは、ユーザーの同意なしに約4GBのGemini Nanoモデルファイルが自動ダウンロードされる挙動が判明し、EUのプライバシー法違反の可能性や環境負荷の観点から批判を受けた。同時期、同じChromiumベースのMicrosoft Edgeでは、保存済みパスワードを平文でRAM上に保持し続ける設計が指摘され、Google ChromeやBraveとは異なる挙動であることが明らかになった。Microsoftはこれを意図的な設計と説明している。

2026年6月には、GoogleがARM64アーキテクチャ採用のLinuxデバイス向けにGoogle Chromeの公式バイナリ提供を開始し、2020年のAppleシリコン対応、2024年の他プラットフォーム対応に続く展開として位置づけられた。同月、Google Labsは「Disco」と呼ばれる実験的AIブラウザを発表したが、これはChromeとは異なる別プロジェクトとされ、Chromiumの枠組みを超えたブラウザ体験の模索としても注目された。一方で競合陣営では、MozillaがFirefoxのデザインを大幅刷新する「Nova」計画を進めるなど、Chromiumが事実上標準化した市場構造への対抗も続いている。

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よくある質問

Chromiumとは何ですか?
Googleが開発を主導するオープンソースのWebブラウザプロジェクトで、レンダリングエンジンBlinkやJavaScriptエンジンV8などを含むブラウザ基盤全体を指す。
Google ChromeとChromiumの違いは何ですか?
Google Chromeはオープンソースのchromiumを基盤に、Googleが商用機能や独自コンポーネントを加えた派生製品である。
どのブラウザがChromiumをベースにしていますか?
Google Chromeのほか、Microsoft Edge、Brave、Opera、Vivaldiなど多数のブラウザがChromiumベースで開発されている。
Chromiumベースのブラウザで挙動の違いはありますか?
ある。2026年5月にはMicrosoft Edgeがパスワードを平文でRAM保持する設計であることが指摘され、Google ChromeやBraveとは異なる挙動だと報じられた。
2026年のChromium関連の動きは何ですか?
2026年6月にGoogleがARM64版Linux向けGoogle Chromeを投入し、同時期にChromiumの枠を超えた実験的AIブラウザ「Disco」も発表された。

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