
AMD「Medusa Point」候補がZen 5同コア平均をGeekbenchマルチで33%上回る
Zen 6世代のMedusa PointとみられるAMDの10コア試作CPUが、Geekbenchマルチで同コアのZen 5製品平均を33.4%上回った。ただし消費電力やクロック条件は未確認だ。
別名: Zen 5アーキテクチャ, Zen 5
Zen 5は、AMDが開発・設計したCPUマイクロアーキテクチャである。Ryzen 9000シリーズやRyzen AI Maxシリーズといった製品群の基盤となっており、デスクトップ向けからモバイル向け、APU(Accelerated Processing Unit)向けまで幅広い製品ラインに採用されている。
Zen 5は、AMDが継続的に進化させてきたZenアーキテクチャファミリーの世代のひとつである。前世代のZen 4から性能・電力効率の両面での改善が図られており、ゲーミングや汎用コンピューティング向けのデスクトップCPUとして展開されるほか、APU形態での高密度集積を活かしたモバイル製品にも採用されている。Strix HaloというコードネームのAPUもZen 5コアを搭載し、ハンドヘルドゲーミングPCやコンパクトなモバイルPCへの搭載が進んでいる。
Zen 5アーキテクチャを採用する製品には、3D V-Cache技術を組み合わせたゲーミング特化モデルも含まれる。2026年5月時点では、Ryzen 7 9850X3Dが発表されており、CES 2026においてAMDが正式に公表した。同製品は既存のRyzen 7 9800X3Dをさらに上回るゲーミング性能を訴求するものとして位置づけられている。また、Strix HaloブランドのAPUであるRyzen AI MAX+ 395はGeekbenchのVulkanスコアでRTX 4060モバイルを超える結果を記録したと報告されており、グラフィクス統合型プロセッサとして高いポテンシャルを持つ製品として注目されている。
2026年5月には、ASUSがEXPO 1.2とCUDIMMのサポートを含むベータBIOSを公開し、Zen 5環境における高クロックメモリ対応の実態が明らかになった。CUDIMMはCKD(Clock Driver)チップによって信号を整形し、6400MT/s超での安定動作を実現するメモリ規格であるが、Zen 5環境ではCUDIMMがバイパスモードで動作するため、CKDチップによる信号整形機能が事実上無効化されることが判明した。この制約から、Zen 5プラットフォームの現行ユーザーにとって高価なCUDIMMへの投資は費用対効果の面で合理的でないとする見方が示されている。
2026年6月には、次世代アーキテクチャとなるZen 6(コードネーム:Morpheus / Medusa)に関する技術情報がAMDの開発者向け文書やLinux向けGCCへのアップデート情報から明らかになった。Zen 6はAIワークロードへの特化を含む「根本的再設計」として位置づけられており、Zen 5の後継アーキテクチャとして開発が進んでいる。Zen 6の詳細が浮上したことで、Zen 5は現行世代のアーキテクチャとして明確に位置づけられる段階に入っている。

Zen 6世代のMedusa PointとみられるAMDの10コア試作CPUが、Geekbenchマルチで同コアのZen 5製品平均を33.4%上回った。ただし消費電力やクロック条件は未確認だ。

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ASUSのベータBIOSでEXPO 1.2とCUDIMMのサポートが始まり、高クロックメモリへの対応が進む。CUDIMMはCKDチップで信号を整形し、6400MT/s超での安定動作を可能にするが、Zen 5環境ではバイパスモードで動作するため、現行ユーザーは高価なCUDIMMへの投資を見送るのが賢明である。

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