Microsoftは、Samsung製PCの一部でWindows 11のCドライブにアクセスできなくなる問題について、原因がWindows Update自体ではなくSamsungの「Galaxy Connect」アプリにあると公表した。対象環境では「C:\ is not accessible – Access denied」というエラーが表示され、ファイルアクセスやアプリ起動、管理作業の一部に支障が出る。Microsoftは該当アプリをMicrosoft Storeから一時的に取り下げており、Samsungは安定版の旧バージョンを再公開した。

この問題は、Windows 11 バージョン24H2および25H2を搭載した一部のSamsung Galaxy Book 4とSamsung Desktopで確認されている。Microsoftによれば、発端となったのは2026年2月10日に公開されたセキュリティ更新プログラム「KB5077181」適用後の報告である。ただし、報告が3月の更新時期と重なった一方で、調査の結果、現在または過去のWindows月例更新が直接の原因ではないと結論づけた。

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通常操作でもCドライブへのアクセスが拒否される

影響を受けた端末では、ファイルを開く、アプリを起動する、管理者権限を伴う操作を行うといった日常的な利用の中で問題が発生する。特定の特殊な手順を踏んだ場合に限らず、通常操作の範囲でCドライブへのアクセスが拒否される点が今回の特徴である。

Microsoftは、この障害によってOutlook、Officeアプリ、Webブラウザー、システムユーティリティ、Quick Assistなどの起動が妨げられる可能性があると説明している。さらに一部の環境では、権限昇格、更新プログラムのアンインストール、ログ収集も権限エラーで実行できない場合がある。復旧に必要な操作まで制限されるケースがあることから、業務利用を含めた影響範囲は小さくない。

原因はGalaxy Connectアプリと判断

MicrosoftとSamsungは共同調査の結果、症状はSamsung Galaxy Connectアプリの問題によって引き起こされていると結論づけた。Galaxy Connectは、GalaxyデバイスとWindows PCの間で画面共有、ファイル共有、データ転送などを行う用途のアプリとして案内されている。

この判断を受け、Microsoftは追加の発生を防ぐため、影響のあるGalaxy ConnectアプリをMicrosoft Storeから一時的に削除した。Samsungは再発防止のため、安定版の旧バージョンを再公開したとしている。新規インストールや追加被害の抑制策はすでに講じられている一方、既に問題が発生した端末に対する一般的な復旧方法は、まだ示されていない。

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対象モデルとMicrosoftの案内

Microsoftが公表している対象モデルは、NP750XGJNP750XGLNP754XGJNP754XFGNP754XGKDM500SGADM500TDADM500TGADM501SGA である。対象プラットフォームはWindows 11 バージョン24H2および25H2で、Windows Serverは含まれていない。

Windows release healthの既知の問題ページでは、この事案のステータスは「Mitigated」とされ、最終更新日時は米太平洋時間で2026年3月14日17時13分となっている。ただし同ページの説明では、これは主に新たなインストール拡大を防ぐための措置が取られたことを示しており、すでに影響を受けた端末については「回復手段が限定的」であると記載している。

既存の被害端末向け対処は継続中

現時点でMicrosoftは、Samsungによる解決策の開発と検証を支援しているとしており、追加情報は今後の公開ガイダンスで案内するとしている。機種ごとの支援が必要な場合は、Samsungのサポート窓口へ連絡するよう案内している。

今回のポイントは、Windows 11の月例更新そのものが原因ではなく、Samsung側アプリの不具合として切り分けられたことにある。一方で、既に症状が出ている端末については、配布停止だけで問題が解消するわけではない。対象機種を利用している個人や企業は、Galaxy Connectの配布状況とSamsungの追加案内を継続的に確認する必要がある。


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