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Apple、2027年に「製品ルネサンス」到来か? 折りたたみiPhone、AIグラス、新型Siriなど大型製品ラッシュの全貌

Y Kobayashi

2025年5月12日

Appleが長らく続いたとされる製品サイクルの「停滞期」を打ち破り、2027年を目処に大規模な製品刷新、いわば「製品ルネサンス」を計画しているとの観測が浮上している。BloombergのMark Gurman氏の報道によると、折りたたみiPhoneやAR技術を応用したスマートグラス、そして大幅に進化するSiriなど、革新的な製品群が目白押しのようだ。

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iPhone:折りたたみと20周年の革新モデルが市場を揺るがす

2027年は、iPhoneにとって特別な年となる。初代iPhoneの登場から20周年、そしてiPhone Xの登場から10周年という節目を迎えるからだ。この記念すべき年に合わせ、AppleはiPhoneラインナップに大きな変革をもたらそうとしている。

待望の「折りたたみiPhone」ついに登場か?

長年噂されてきたApple初の折りたたみiPhoneが、いよいよ2026年末から2027年にかけて登場する可能性が高いと報じられている。この折りたたみモデルは、SamsungのGalaxy Z Foldシリーズなど既存の折りたたみスマートフォンとは一線を画すべく、ディスプレイの「折り目」がほとんど見えないシームレスなデザインと、耐久性の高いチタンフレームを採用するという。 ディスプレイは内側に7.8インチ、外側に5.5インチを搭載し、価格は約2,300ドルに達する可能性があると伝えられている。 まさに、Appleならではのプレミアムな体験を提供する製品となりそうだ。

20周年記念iPhoneは「全面ガラス」の衝撃デザイン?

折りたたみiPhoneに続き、2027年にはiPhoneの20周年を記念する特別なモデルも計画されているという。Mark Gurman氏によれば、このモデルは「ディスプレイに切り欠き(ノッチやパンチホール)が一切ない、ほぼ全面ガラスで覆われたカーブデザイン」のiPhoneになる可能性があるとのこと。 これはiPhone Xの10周年という節目とも重なることを指摘しており、Appleが再びデザインで市場に衝撃を与えることを狙っているのかもしれない。 ディスプレイ下カメラ技術の進化が、この野心的なデザインを実現する鍵となるだろう。

AIハードウェア戦略:スマートグラスと「見る」デバイス群

Appleは、「Apple Intelligence」と名付けられた独自のAI技術を、より多くのデバイスに浸透させようとしている。その中核を担うと見られるのが、スマートグラスやカメラを搭載した新しいAirPods、Apple Watchだ。

Apple版スマートグラス、2027年デビューへ

MetaのRay-Banスマートグラスに対抗する形で、Apple独自のスマートグラスが2027年までに登場するとの見方が強まっている。以前の報道では、初期モデルは完全なAR(拡張現実)機能ではなく、カメラ、スピーカー、マイクを搭載し、周囲の状況を認識して情報を処理する「Visual Intelligence」のような機能に重点を置いたものになるという。 Appleが長年培ってきた小型化技術とデザイン力、そしてこの製品のために開発中とされる独自の新シリコンが、ミニマルかつ高性能なデバイスを生み出すと期待される。 Tim Cook CEOもこのプロジェクトを最優先事項の一つと位置づけていると伝えられており、Appleの本気度が伺える。

AirPodsとApple Watchにも「目」が? Visual Intelligenceの拡大

スマートグラスが得た視覚情報を補完し、Apple Intelligenceの精度を高めるために、カメラを搭載した新しいAirPodsやApple Watchも2027年頃に登場する可能性があるとGurman氏は指摘している。 これにより、ユーザーの周囲の状況をより多角的に把握し、文脈に応じたきめ細やかなAIアシスタンスが実現するかもしれない。

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Siriの抜本的改革とAI基盤強化:ついに「使える」アシスタントへ?

長年「期待外れ」との声も聞かれたSiriだが、2027年までには大幅な進化を遂げる見込みだ。 この背景には、2つの大きな技術開発があるという。

一つは、LLM(大規模言語モデル)を基盤としたSiriの完全な書き換えだ。これにより、より自然で人間らしい会話が可能になり、ChatGPTのような生成AIに近い体験が期待される。 もう一つは、Apple Siliconをベースとした新しいAIサーバー用チップの開発。 これにより、クラウド側でのAI処理能力が大幅に向上し、Siriの応答速度や精度向上に貢献すると考えられる。iOS 20での会話型ユーザーインターフェースの導入も予定されており、当初iOS 19での搭載が遅れたものの、満を持しての登場となりそうだ。

ロボティクス分野への参入:家庭に「個性あるAIアシスタント」を

Appleが水面下で開発を進めているとされるロボット製品も、2027年までにその姿を現すかもしれない。Gurman氏によれば、最初の製品は「ロボットアームを備えた卓上型デバイス」で、「独自の個性を持ったAIアシスタント」を搭載するという。 このデバイスは、開発が遅れているとされる小型のAppleスマートホームハブを基盤にするとのことだ。Appleが過去に発表した機械学習に関する研究論文や、それに付随して公開した、まるでPixarのロゴのように動くランプ型ロボットの動画から、このロボットが言葉だけでなく動きによってもユーザーとコミュニケーションを取り、愛着を抱かせるような存在になる可能性もありそうだ。

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2028年以降の展望と計画の流動性

さらにGurman氏は、2027年以降、2028年を目処に「折りたたみiPadとタッチスクリーンMacを融合させたような」新しい製品カテゴリも視野に入れていると述べている。

もちろん、これらの製品ロードマップは現時点での計画であり、「流動的」であるとGurman氏自身も釘を刺している。 Appleは過去にも「Apple Car」のような大型プロジェクトを中止した経緯があり、これらの新製品が全て計画通りに登場するかは未知数だ。しかし、Appleが「保守的」と評されることもあった近年の製品展開から脱却し、再びイノベーションで市場を驚かせようとしていることは間違いないだろう。この「製品ルネサンス」が実現すれば、テクノロジー業界全体に大きなインパクトを与えることは必至であり、今後の動向から目が離せない。


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